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(  ̄д ̄;)頭部X線検査(頭部単純撮影)の話


(  ̄д ̄;)題名:頭部X線検査(頭部単純撮影)の話

頭蓋骨は人体を構成する骨の中で、最も複雑な構造をしている。通常の正面、側面の撮影のほかに、後頭蓋窩撮影(タウン法)、頭蓋底撮影、側頭骨撮影(ステンバース法、シューラ一法、経眼窩後前法)、副鼻腔撮影(カルドウェル法、ウォーター法)、内頸静脈孔撮影、舌下神経孔撮影、視神経管撮影などがあり、目的とする部位に最も適切な撮影方法を選択する。

内耳、中耳、トルコ鞍、視神経管の微細構造は、1~2mm幅の断層撮影やCTにより観察する。

●正常所見

・成長に伴い、頭蓋骨の形状や含気腔(乳様突起や副鼻腔)の大きさは変化する。

・生理的石灰化をきたしやすい頭蓋内構造は、髄膜(大脳鎌、天幕、床間靭帯、岩様床突起靭帯、クモ膜顆粒など)、松果体、手綱交連、脈絡叢などである。

●異常と考えられる疾患

・骨折線:頭部外傷(線状骨折、縫合開離骨折、陥没骨折)。

・骨過形成:髄膜腫、繊維性骨異形成、変形性骨炎。

・骨欠損:フォン・レックリングハウゼン病。

・骨融解:骨腫瘍(原発性、転移性)。

・石灰化:血管性(内頸動脈、動脈瘤、動静脈奇形)、腫瘍性(神経膠腫、頭蓋咽頭腫、奇形腫、脂肪腫、松果体腫)、神経皮膚症候群(スタージ・ウェーバー症候群、結節性硬化症、神経線維腫)、炎症性(脳腫瘍)。

・指圧痕:比較的長期にわたる頭蓋内圧亢進。

・骨膨隆:クモ膜嚢胞、嚢腫。

・トルコ鞍の拡大と変形:下垂体腺腫、第三脳室腫瘍、比較的長期の頭蓋内圧充進。

●異常に対する対応

・単純撮影でとらえられる変化の多くは、病変の直接所見ではない。CT、MRI等の検査を行い、病変の直接所見をとらえる。

●撮影法

・頭蓋前後位・後前位撮影:頭蓋骨正面撮影では、
(1)前頭蓋窩面の接線像が眼窩上縁に接すること。
(2)錐体骨上縁が眼窩内上1/3に位置していて、内耳道が識別できるか。
(3)頭蓋骨穹窿部が明瞭であるかである。

・頭蓋半軸位撮影(タウン法):タウン(Towne)法の入射角度は大後頭孔を対象とする場合は40゚、錐体や内耳道を対象とする場合は25゚とする。
また、トルコ鞍正面を目的とする場合は、中心線は30゚の角度で入射させる。

・副鼻腔:副鼻腔は、前頭洞、上顎洞、篩骨洞、蝶形骨洞の4洞の総称であり、互いに重なり合ったX線像を呈する。

・ウォータース法:ウォータース法は前頭洞の後部、前頭洞と篩骨蜂巣との関係、上顎洞および頬骨・頬骨弓、上顎骨眼窩面の状態の観察を目的とする。

・コールドウェル法:コールドウェル法は腹臥位で、正中面、OM線をフィルムに垂直にし、中心線はOM線に対して頭側から鼻根部にむけ15゚で斜入させる方法である。

・シュラー法:シュラー法は聴器・顎関節・中耳蜂巣の概観、側頭骨各部(鱗部・乳頭部)の局所解剖学的な関係の観察を目的とする。非検側骨と重複しない側頭骨側面像が得られる。
シュラー法は左右の聴器を分離させる方法である。
チェックポイントは、
(1)内耳道と外耳道が重なっているか。
(2)左右の下顎頭が一直線上に約3~4cm上下にずれているか。
(3)錐体上縁線が下顎枝の上部を横切っているかである。

・ゾンネンカルプ法:ゾンネンカルプ法は両側乳突蜂巣、鼓室の重複を避けるために、前額面と矢状面の両面に対して15゚のX線入射角度をつける方法で、側頭骨岩様部の側面像が得られる。

・ステンバース法:ステンバース法は、内耳錐体撮影(乳様突起)の一つで、側頭骨正面像が得られる。

・マイヤー法:マイヤー法は背臥位で正中面を検側へ45゚傾ける。中心線は頭側から45゚で、反対側眼窩下縁に向かって入射する方法で、側頭骨軸位像が得られる。

・眼窩:眼窩撮影法としては、コールドウェル法、顔面正面撮影、顔面側位撮影がある。

・視神経管:レーゼ法は眼科系疾患・脳神経系疾患に対して視神経孔の大きさ、形態などの左右対比による観察を目的とする。

・歯科パノラマX線装置:最新のデジタル式パノラマ撮影装置では、照射時間は最短4.9秒(今までは15~17秒)と照射時間が短くなる傾向にある。
短時間撮影は小児や身体を固定できない患者用で、体動によるボケを減らす目的で使用されている。
また、拡大率はコンピュータ制御により拡大率一定の撮影もできる装置がある。
拡大率一定の撮影モードを均等拡大パノラマ、通常のパノラマ撮影を標準パノラマと呼称している。
拡大率は1.2~1.3程度である。

(ノ ̄ー ̄)ノ参考文献

医療学習レポート.頭部X線検査(頭部単純撮影)


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