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(。>0<。)大動脈炎症候群と看護計画の話


(ー_ー)!!題名:大動脈炎症候群と看護計画の話

 大動脈、およびその主幹動脈、肺動脈の非特異的動脈炎によって生じる病的状態を大動脈炎症候群という。原因の明らかでない点から、脈なし病、高安病ともいわれている。
大動脈炎症候群は、主幹動脈の炎症で、その主座は動脈の中・外膜にあり、二次的に内膜の繊維性肥厚、内腔狭窄(時に拡張)、動脈瘤をきたす。急性期(活動期)には各種の全身症状、血管痛があり、慢性期(非活動期)には動脈狭窄・閉鎖による虚血症状・所見(脳、頭顔部、四肢、心、腎等)高血圧を生じる。
本症の予後は、早期診断、早期治療により改善しているが、大動脈炎に由来する合併症(高血圧、大動脈弁閉鎖不全、大動脈瘤、冠動脈狭窄等)特に高血圧との有無と程度とが予後に重要な影響を及ぼす。

●症状

 大動脈炎症候群の症状は、動脈の狭窄・閉塞・拡張に由来する多彩な虚血症候(脳、心、腎、四肢等)と高血圧とが主体である。高血圧は、①腎動脈病変(腎血管性高血圧)②大動脈弁閉鎖不全(上行大動脈拡張による相対的な弁閉鎖不全、または上行大動脈病変波及による弁炎由来の器質的弁閉鎖不全)③大動脈狭窄(上肢高血圧)④大動脈壁の弾性低下⑤神経性因子(脳虚血、頚動脈洞反射)などによる二次性高血圧である。

●検査

一般検査

・赤沈、CRP、血算(貧血、白血球増加)

・尿(蛋白尿)

・胸部・腹部X線

・心電図

・心音図・血管音図

・心エコー

・眼科的検査

特殊検査

・蛋白分画、免疫グロブリン、血清反応(ASLO、ASK、RA、Rose、抗核抗体、梅毒反応)、凝固・線溶

・心機能;心臓カテーテル検査

・腎機能;PSP、IVP、腎クラリアンス、腎シンチグラム、レノグラム、血清レニン活性、腎生検

・肺機能;呼吸機能検査、肺シンチグラム

・脳機能;脳波、脳血流量(ドップラー)

・動脈画像検査(大動脈造影、肺動脈造影、DSA、MRI、CT)

・サーモグラフィー、指尖容積脳波

●治療

 内科的治療上、急性期には副腎皮質ステロイド、慢性期には抗血小板薬、抗凝固薬、降圧薬などを用いる。

 生活医療指導としては、4つの管理区分に分けて行うのが便利である。本症由来の合併症(眼症状を含む脳虚血症候、高血圧、大動脈弁閉鎖不全、狭心症、心筋梗塞、動脈瘤、肺高血圧症候、腎障害等)の有無とその程度、動脈炎の活動性の有無とその程度によって分類され、経過を追って流動的に区分は変動しうる。食事療法も各段階で塩分制限も異なる。肥満、喫煙、運動不足に注意し、高脂血症には脂肪・糖分の制限を勧める。

 生活指導上、症状進行例では仕事量を減らし、ストレスを避けさせる。特に脳虚血症状、眼症状のある例で急激な体位変換(頚部過伸展、後屈位、上方視)は症状を悪化させる。

 結婚、妊娠、出産は高度の高血圧、冠動脈疾患、心不全を除いては本症と妊娠は互いに悪影響を与えることは少ないので、不要な心配をさせぬよう指導する。高度の高血圧(腎血管性高血圧、大動脈弁閉鎖不全)ではあらかじめ外科的治療が必要となる。

 本症の進展・再燃防止上は、患者と医師との相互理解が重要となる。経時的観察と治療の徹底化の上に投薬量、投薬回数を間違えないように説明する(ことに副腎皮質ステロイドと降圧薬)。

●看護計画

 平均発症年齢が低く、疾患の原因が不明なことから患者の疾患、予後に対する不安は大きくなることが予測される。病態、治療について十分理解し、患者の不安に対応していく必要がある。また、心不全や脳梗塞などQOLを脅かす恐れのある合併症の危険があり、早期発見に努めると共に予防行動も含めた生活指導が大切になってくる。

(*^-^)参考文献

医療学習レポート.大動脈炎症候群と看護計画


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