スポンサード・リンク

(・∀・)人工膝関節と運動療法の話


(*゚▽゚*)題名:人工膝関節と運動療法の話

膝関節では、従前は蝶番型の人工膝関節が試みたが、1970年代にInsallらが開発したtotal condylar kneeが長期成績の安定した膝関節のインプラントのランドマークとして示すことができる。

その後、後十字靭帯を温存した非制御型のCR型インプラントと後十字靭帯を切離した半制御型のPS型インプラントの二つが主流を占めてきた。

PS型は重度膝障害で機能不全に陥っている可能性が高い後十字靭帯を切離して、その代わりにカム機構により後方安定性とroll back機構を求めたものである。

その優劣に結論は出ていないが手術成績が安定しやすい PS 型が本邦におけるインプラントの選択として増える傾向にある。

mobile型と固定型ベアリングの成績の優劣についても結論には達していないようである。

持続的他動運動(以下CPM)のTKA後の使用は、本来、関節繊維症を予防するために出血期から浮腫期までの術後 1日から2日までの使用を目的としたものである。

その関節可動域へ与える効果については、初期には極めて高い効果が報告されてきたが、その効果は歴史的な変遷を経た後、比較的最近のメタ分析では、その効果について使用を正当化するには小さい(2度) と結論付けている。

TKA後の筋力の改善として、術後半年が経過しても伸展筋力および屈曲筋力とも非術側や健常高齢者の下肢よりも劣ることが報告されている。

しかしながら我々の検証によると、その回復は術前に対して術後1年の伸展筋力で約2倍、屈曲筋力で約 1.3 倍であり、特に術前に筋力低下が著しかった症例で改善の程度は顕著である傾向にあった。

10年間で2000件以上のTKAを行ってきた施設の報告として、85%の患者はリハビリテーション・プロトコルなしで回
復するが、残りの15%は疼痛や可動制限のために個別のリハビリテーションプログラム(持続麻酔やマニピュレーショ
ンを含む)が必要であったとしたものがある。

TKA 患者の退院後の外来理学療法が理学療法の介入しないホーム・エクササイズよりも優れているという確証はない。

( ̄▽ ̄)参考文献

Vince KG, et al: The total condylar prosthesis: 10- to 12-year results of a cemented knee replacement. J Bone Joint Surg–Br 71,793-797, 1989.

嶋田誠一郎・他: 変形性膝関節症に対する手術療法と理学療法: 全人工膝関節置換術前後の理学療法. 理学療法 19,718-722, 2002.

Wada M, et al: Knee laxity in patients with osteoarthritis and rheumatoid arthritis. Br J Rheumatol 35, 560-563, 1996.

松井宣夫: 人工膝関節の種類と選択. 勝呂徹, 井上一(編)人工膝関節置換術「TKA」のすべて: 安全・確実な手術のために. メジカルビュー社. pp294-304, 2007.

Van der Bracht H et al: Is there any superiority in the clinical outcome of mobile-bearing knee prosthesis designs compared to fixed-bearing total knee prosthesis designs in the treatment of osteoarthritis of the knee joint? a review of the literature. Knee Surg Sports Traumatol Arthroscopy 18, 367-374, 2010.

O’Driscoll SW et al: The effect of the volume of effusion,joint position and continuous passive motion on
intraarticular pressure in the rabbit knee. J Rheumatol 10,360-363, 1983.

Coutts RD: Continuous passive motion in the rehabilitation of the total knee patients, its role and effect.
Orthop Rev 15, 126-134, 1986.

Harvey LA : Continuous passive motion following total knee arthroplasty in people with arthritis. Cochrane
Database Syst Rev. 173, CD0042602010, 2010.

Stevens-Lapsley JE et al: Quadriceps and hamstrings muscle dysfunction after total knee arthroplasty. Clin
Orthop 468, 2460-2468, 2010.

Ranawat CS: Total knee arthroplasty rehabilitation protocol: what makes the differences? J Arthroplasty 18,
27-30, 2003.

Coppola SM et al: Is physical therapy more beneficial than unsupervised home exercise in treatment of post
surgical knee disorders? a systematic review. Knee 16,171-175, 2008.


スポンサード・リンク