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(*^¬^*)外照射併用前立腺組織内放射線療法の話


「外照射併用前立腺組織内放射線療法」の画像検索結果

(+_+)題名:外照射併用前立腺組織内放射線療法の話

 前立腺癌は一般に中等度の放射線感受性をもった腫瘍である。従来、年齢や心臓病等の合併症のために前立腺全摘除術が困難とされていた早期前立腺癌患者、あるいは手術の適応外と診断された局所進行性前立腺癌患者に対して、ホルモン療法あるいは放射線療法(外照射)の併用が行われてきた。しかし、外照射の場合、前立腺だけでなく、その背側にある直腸や頭側の膀胱にも照射される。このため前立腺癌の治療で有効とされる照射線量(60グレイ以上)で放射線性直腸炎や膀胱炎などの副作用(下痢、血便、頻尿、排尿時痛、残尿感等)が約10%の頻度で生じる。照射線量が80グレイになると、治療効果はさらに高くなるものの、合併症は40%以上となり、その重症度も高くなる。従って、外照射のみでは通常約70グレイまでしか前立腺には照射しない。我々は1999年度より治療効果を上げつつ、合併症を減らすために、外照射併用前立腺組織内放射線療法(Brachytherapy)を行っている。この方法は、会陰部より10本前後の18Gの針を前立腺に穿刺した後、そこから放射性物質を挿入して前立腺内部から放射線を照射する方法である。その1週間から10日後より、放射線照射回数を減らして外照射を行っている。前立腺組織内照射は高線量にもかかわらす、照射を行う前にあらかじめCTで確認した穿刺針の位置から計算して直腸・膀胱に照射される放射線の量を制御することができるので、合併症の頻度も軽減できる。それで、Brachytherapyと外照射を合わせた照射線量の合計は62グレイであるが、生物学的効果線量は80グレイ近くに達し、かつ放射線による合併症の頻度は10%以下と外照射単独に比べて少ない。従って、従来の外照射単独では前立腺癌の根治は難しいと考えられていたが、外照射併用Brachytherapyを行えば、放射線による合併症を減らした上で、早期前立腺癌だけでなく、局所進行性前立腺癌患者に対しても根治が可能な場合も十分あり得る。

適応

  1. 骨転移、リンパ節転移などの転移のない患者
    画像上明かなリンパ節転移がなくても、PSAや悪性度で進行癌が疑われる場合は、骨盤内リンパ節郭清をして転移のないことを確認した方がよい。
  2. 砕石位のとれる患者
  3. 合併症はあっても腰椎麻酔に耐えられる程度の患者

1~3をすべて満たす必要あり。

以上を満たせば厳密な年齢制限はないが、83歳以上は、放射線療法を行わなくてもホルモン療法単独で十分治療可能と考える。

治療

  1. 1.手術場にて腰椎麻酔を行う。8:30手術室必着。
  2. 砕石位をとり、経直腸的超音波ガイド下で会陰部から約10本の20cm長18G穿刺針を穿刺する。午前11時前後に終了。
  3. 手術場より放射線治療室に移動する。
  4. レントゲン、CTを撮影し、いったん病棟へ戻り(12時前後)、安静にしておく。
  5. 16時前後に第1回目のBrachytherapyを行う。1回6グレイ。病棟には30分前後で戻れる。
  6. 翌日朝までベッド上臥位安静。食事は夕食より可能。
  7. 翌日午前9時前後、午後3時前後にそれぞれ2回目、3回目のBrachytherapyを行う。その間ベッド上臥位安静。
    Brachytherapy線量の合計:6グレイ x 3回=18グレイ
  8. 帰室後、直ちに穿刺針を抜去し、尿道カテーテルを止血のため約2時間牽引する。
  9. 翌日尿道カテーテルを抜去し、歩行可能。
  10. 翌週、放射線科にて外照射の治療計画をたて、外照射開始。
    1日1回の照射時間は数分。入院または通院でも可能。
    外照射線量の合計:2グレイ x 22日=44グレイ
    Brachytherapy線量+外照射線量の合計:18+44=62グレイ

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント

 この治療を選択する理由として、高齢者や重篤な疾患を合併しているため手術が適応でない場合や、放射線による合併症を減らしつつ、治療効果を高め、さらに前立腺全摘術後合併症である尿失禁や性機能障害などのQOLを損なわないようにすることが目的である場合が多く、この点を理解することが重要である。治療を受ける患者は、病状や未知のことに対する不安などを持っていると予測され、治療前に不安をできるだけ表出させ解消させることや、治療中には仰臥位が強いられるため、腰痛などの苦痛を訴える場合が多く、除圧などの対応を予め患者と相談することも有効である。さらに、穿刺・抜針や照射による合併症を生じる危険性があるため、緻密な観察と急変に対応できる準備が必要である。また、抜針後も尿道カテーテルが抜去されるまでは床上安静となるため、充分な観察と生活面、安楽面への援助が大切であり、抜去後は排尿困難を起こすことを念頭においた観察が必要となる。

「外照射併用前立腺組織内放射線療法」の画像検索結果

(^ム^)参考文献

医療学習レポート.外照射併用前立腺組織内放射線療法


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