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( ̄Θ ̄;)脳血管障害の訓練量とADLの話


(~_~;)題名:脳血管障害の訓練量とADLの話

2006 年度の診療報酬改定により、回復期リハビリテーション(以下、リハビリ)病棟では、保険診療によって保障される訓練時間の上限が一日 6 単位(2時間)から9単位(3時間)に引き上げられた。

複数担当制により理学療法、作業療法を原則週7日実施し、訓練頻度の増加を実現させた。

その結果FITprogram が従来の週5日のリハビリシステムに比べ、短い期間で高いactivities of daily living(ADL)が獲得できるようになった。

70 歳以上の患者においても FIT programを施行すれば若年者同様にADLが伸びると報告される。

2006年以降の訓練上限単位増加に着目した報告は散見されるが、必ずしも訓練量増加がよりADLを改善させているとは言い難い。

症例数が少ないものの、診療報酬改定前後での比較検討を行い、訓練量増加により、より高いADL を獲得できると報告される。

脳卒中リハビリのmeta-analysisにおいて訓練強度を増やすことがADL を有意に改善させるが、その程度はわずかであったと報告される。

付加訓練に着目した総説でも訓練時間の増加(上肢で一日あたり24~60分、週5回、4~6週、下肢で一日あたり 30~120 分、週3~5回、3~20週)によってわずかにADL が改善したとされている。

入院時Barthel index が 50 点未満の要介助群では高齢脳卒中患者は若年者に比べADL 改善が得られにくいとしているものの、FIT programを実施することで高齢者のADLが若年者同様に伸びるともされる。

(=゚з゚=)参考文献

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永井将太,園田 茂,才藤栄一ら:The Full-time Integrated Treatmen(t FIT)Programの効果.総合リハ31: 175–183, 2003

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園田 茂,永井将太,才藤栄一:訓練量増加は高齢脳卒中患者の ADL 改善に寄与するか ? リハ医学 41:401–403, 2004

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川原由紀奈,園田 茂,奥山夕子ら:6単位から9単位への一日あたりの介入時間増加が脳卒中患者のFIM帰結に与える効果.理療科26: 297–302, 2011

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