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(* ̄∇ ̄*)尿道カテーテル交換の話


(・.・;)題名:尿道カテーテル交換の話

■目的

排尿困難や尿閉時の尿路の確保や、手術後の創部の汚染予防、膀胱洗浄施行や膀胱内圧測定などの処置を目的に、尿道カテーテルが留置される。長期にわたりカテーテルが留置されていると、塩類の沈着等により内腔が狭くなり閉塞したり、感染リスクも高まるため、2~4週間をめどに交換を行う必要がある。

 

■手順

(1)患者の観察をする

①腹部のフィジカルアセスメントを行う(問診、視診、触診)

→下腹部緊満感、尿意速迫、冷汗、気分不快、前回排尿時刻、排尿量、残尿感、水分出納、などを観察する。

②挿入の前に、まず患者に尿道カテーテル交換の必要性や方法を説明し同意を得る。

→羞恥心を伴う部位への処置であるため、目的や手順、なぜそうするのかなどをていねいに説明し、同意を得るようにする。

 

(2)手洗いをして、必要物品を準備する。滅菌物は内容物、使用期限、破損・湿潤、滅菌されているかを確認しておく。

・必要物品

①擦式消毒用アルコール製剤

②消毒液(必要時)

③滅菌手袋

④導尿カテーテル(男性:14~20Fr、女性:12~18Fr)

⑤蓄尿バッグ

⑥滅菌蒸留水

⑦注射筒

⑧滅菌導尿セット(ガーゼ消毒綿球、滅菌潤滑剤、膿盆)

⑨綿毛布またはバスタオル

⑩ビニール袋

⑪処置用シーツ

⑫尿器カバー

⑬尿器

 

(3)環境を整え、患者の準備をする

①カーテンを引き、ほかの人の目に触れないようにする。同室者に「カーテンをさせてくださいね」と断る。

→プライバシーを守る。

②仰臥位にし、膝は屈曲、股関節は外転・外旋にする(男性の場合は、仰臥位で下肢は伸ばしたまま、肩幅程度に開く)。下着やズボンは脱がせ、和式寝衣の場合は腰より

上にあげておく。

→外陰部をしっかり露出し、安全に行えるようにする。

③綿毛布やバスタオルなどで、身体の露出を最小にする。

→羞恥心への配慮と保温のために行う。冷感は筋肉を緊張させ、カテーテルの挿入を困難にする可能性がある。

④「お尻の下に防水のシーツを敷きますね」と声をかけ、殿部の下に処置用シーツを敷く。

→ベッド周囲を汚さないために処置用シーツを敷く。

⑤必要物品を取りやすい位置に配置し、滅菌導尿セットを清潔に開く。

→膀胱内は無菌状態となっているため、菌を外部から持ち込まないように無菌操作で行う必要がある。

⑥消毒液で消毒綿球をひたす。

⑦鑷子でカテーテルを無菌的に取り出し、トレイへ入れる。

⑧カテーテルのバルーン用水注入口より定められた量の滅菌蒸留水を注入し、バルーンのふくらみ、もれを確認する。バルーンがつねに機能することを確認したら再び注射筒を接続して、滅菌蒸留水を注射筒内に戻す。注射筒は無菌状態で、注入口に接続したままにする。

⑨カテーテルと滅菌蓄尿バッグを接合部の奥までしっかりと接続させる。

 

(4)カテーテルを抜去し、片づける

①看護者は滅菌手袋を装着する。

②患者の下腹部を圧迫し、完全に排尿を済ませる。

③カテーテルの内腔を圧迫するようにして、抜去する。「今から管を抜きますね」と声をかける。

④カテーテル内の尿を蓄尿バッグに落とし、周りを汚染させないようにビニール袋に入れる。

⑤滅菌手袋を外側が内になるように外し、ビニール袋に入れる。

⑥陰部をバスタオルでおおう。

→露出時間をできるだけ少なくする。

⑦抜去したカテーテル一式を片付ける。

 

(5)無菌操作でカテーテルを挿入する

①看護者は滅菌手袋を装着し、カテーテルの先端に滅菌潤滑剤を塗布する。

→カテーテルの挿入をスムーズにし、尿道の損傷を防ぎ、患者の苦痛を軽減させる。

②消毒綿球で尿道口の消毒をする。「これから消毒をします。少しヒヤッとするかもしれません」と声をかける。

→外陰部には表皮ブドウ球菌や大腸菌といった常在細菌が存在している。本来、尿道や膀胱は無菌であり感染は起こりにくいが消毒が不十分であったり不潔な部分に触れてしまったカテーテルを挿入したりすると、カテーテルに付着して膀胱内にもち込まれてしまう。膀胱内に入った細菌は尿を培地として増殖しやすく、感染が成立しやすくなるため、無菌操作で行う。

〈女性の場合〉

・母指と示指で陰唇を開いて外尿道口を確認する(必要時、尿道口が見えるように懐中電灯など使う)。外尿道口を前から後ろに向かって消毒する。消毒綿球を替えて、その左右を前から後ろに向かって消毒する。

※陰唇を開いている手は、消毒後もそのまま離さずにおく。

〈男性の場合〉

・陰茎を持ち、包皮を翻転させ亀頭部を完出させて外尿道口を開く。中心から外に向かって円を描くように広範囲に消毒をする。

③患者さんに口呼吸するように促す。「これから菅を入れていきます。口で深呼吸をするようにして、お腹の力を抜いてください」と声をかける。

→口呼吸をすると肛門括約筋の緊張が緩和されるほか、腹圧がかからなくなる。腹圧がかかってしまうと、カテーテルの挿入が困難になる。

④カテーテルを挿入する。「では、管を入れていきますね」と声をかける。

〈女性の場合〉

・尿道口と膣とを間違えないように小陰唇を開き、ゆっくりと5~6cm挿入する。(女性の尿道の長さは4~5cmなので、尿の流出が確認されたら、もう1cmほど進めるとよい)

〈男性の場合〉

・包皮をしっかりめくった状態で陰茎を90度の角度にして少し引き上げるように持って、カテーテルを約15cm挿入する。カテーテルが球部尿道に達すると抵抗を感じるので、そこで陰茎を60度に戻してさらに5~6cm進めていき、18~20cm挿入する。(男性の尿道の長さは約16~18cmである。そのため、約18~20cm挿入すると膀胱に達する。男性の尿道はS状に屈曲しているため、尿道をまっすぐにし、カテーテルをスムーズに挿入させるため、60度に戻す)

→陰茎を持つときは強くつかまないようにする。事前に前立腺肥大の有無を確かめておき、挿入途中で痛みを訴えるようなら、無理に挿入せず、細いサイズに変更しやり直す。

*カテーテルの挿入の長さが不足すると、膀胱にいたらず尿の流出がみられない。また、逆に長すぎると膀胱壁を傷つけてしまうおそれがある。

⑤カテーテルより尿の流出を確認し、利き手でカテーテルを把持する。

→外尿道口から出血の有無、尿の性状などを観察する。

⑥バルーン用水注入口から所定量の滅菌蒸留水を注入し、固定用バルーンをふくらませる。

 

(6)カテーテルの固定

手袋を外し、カテーテルを絆創膏で固定する。

〈女性の場合〉

・カテーテルを左右いずれかの鼠径方向に向け、鼠径部に近い大腿前面に固定する。これにより膣内分泌物によるカテーテルの汚染を最小限にできる。

〈男性の場合〉

・陰茎を上方向(若干斜め方向)にし左右いずれかの腸骨部に固定する。(下向きだと尿道の屈曲部位の粘膜がカテーテルの圧迫を受け炎症、損傷をおこすおそれがあり、悪化すると尿道皮膚瘻を形成する)

 

(7)後始末

①患者の衣類や体位、掛け物を整え、「お疲れ様でした」と声をかけ終了を伝える。

②疼痛、不快感、外尿道口からの出血の有無、尿の性状・量などを観察する。

③不潔なものはワゴンの下段に置くなどして、片付ける。

( ^)o(^ )参考文献

医療学習レポート.尿道カテーテル交換


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