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( ̄▽ ̄)痴呆と老化の話


(^-^)題名:痴呆と老化の話

老化とは何らかの「衰え」であり、生物の一生のうち特に老年期に見られる現象であり、将来の死につながるものである。人間の老化は神経細胞の死が連続して起こるものであり疾患ではない。
決して他人事ではない。

老化のメカニズムに関してはまだ不明な点が多い。しかし現在様々な学説が唱えられているのでいくつか挙げてみる。

 

A.生理的老化と病的老化

老化は一般に生理的老化と病的老化に分けられる。生理的老化は疾患がなく理想的境におかれて、自然に老い死に至る現象である。しかし、実際には生きていく環境条件での変化や、ストレスの影響を受けたりすることで自然な生理的老化を妨げ、老化を促進し寿命を短縮することを「病的老化」という。又、そのうち疾患などと関係したものも狭義の病的老化という。

1.プログラム説

老化は発生・分化と同じく遺伝子的に予定されたプログラムに沿って不可逆的に進行するという説。

2.エラー説

遺伝子の再生・障害修復過程の障害の為に、遺伝子自体に起こるエラー、又は遺伝子による情報に基づき機能形態として発現するエラーが老化とともに蓄積して、ある域値を超えると致死的効果を生じるとする説。

3.タンパク変化説

遺伝子とは別に細胞内の内因性変化の要因によってエラーが起こり、それが蓄積されていくことでおこる。

4.突然変異説

体細胞遺伝子に突然変異が引き起こされる。

5.代謝産物蓄積説

老化色素の細胞内への蓄積によって細胞機能が傷害されること。

6.架橋統合説

老人になると細胞外タンパクであるコラゲン線維の量が増える。コラゲン線維は4本の小単位が鎖状になって合わさっている。この鎖が硬くなることで新陳代謝を阻害し、生理的機能が老化する。皮膚にしわができるのも同じ原理である。

7.すりきれ説

物質が時間的経過のうちにすりきれていくように、生体の機能も長い生活のうちに擦り切れていくという考え。
すりきれていくなんてせつない。

8.自己免疫説

老化によりT細胞やB細胞などの免疫担当細胞自体の変質による免疫監視機構の低下により、自己と他者の認識が乱れること。

9.ホメオスタシス障害説

環境因子や運動不足、疾患によるストレスにより、生体内 のホメオスタシスが維持できなくなること。

10.生活速度説

生体は発育のはじめに生活物質を一定量与えられていて、この物質を速やかに激しく使うか、ゆっくり緩やかに消費するかによって、老化の速度が異なる。

11.ストレス説

一生涯受けたストレスの蓄積の結果であるという考え。

12.エントロピー説

生体内時計が進むのは過去から未来であり、逆向することはあり得ない。すなわち一度老化現象が始まってしまうと、進む方向は老化の増大する方向であるといえる。(エントロピーとは、生体内時計において時間のベクトルの方向を決定しているもの。)

 

B.脳の老化

ヒトの体の総細胞数は40週の乳児でも成人と大差のない4兆個もの細胞があると言われていわれている。それぞれの体細胞の生体内での生命の長さは生後分裂することのない神経細胞、筋細胞など、100から500日で1個づつ死んでいき1個づつどこかで分裂・再生増殖している細胞、30日以内で常に分裂再生して入れ替わっている皮質基底核細胞など細胞により増殖のパターンは異なる。

しかし、神経細胞においては、細胞の年令と固体の年令は同じ位だと言われている。臓器の大きさが最大となり、構成実質細胞数が最大と達する臓器としての成熟期は臓器によって異なるが、神経細胞は6歳で成熟する。多くの神経細胞は突起が互いに連携して回路を作ることによって、神経細胞は本来の機能を果たすが、この経路の形成は成熟後の「学習」によって密になる。

 

C.加齢に伴う変化

加齢に伴って、あらゆる機能は直線的に低下してくる。例えば、腎機能や肺機能は加齢に伴い急速に低下し、神経伝達物質や基礎代謝率はゆっくり低下するということが知られている。下記に加齢に伴う身体における変化をまとめる。

1.内分泌機能の変化

著明な変化を持つものとして内分泌機能がある。年をとるとホメオスタシスを維持する事が困難になるが、その維持にはホルモンと免疫機能の2つが関与している。ここではホルモンについて述べる。

ホルモンは加齢に伴い血中レベルやそのホルモンに対する組織の感受性も変わってくる。ホルモンの血中濃度についてみると、特に性腺ホルモン、テストステロン、エストロゲン、アンドロゲンなどの性ホルモンは加齢と共に低下してくる。一方、生命維持に大切なコルチゾールやサイロキシンの血中濃度はほとんど変わらない。逆に、ゴナドトロピンのような性腺刺激ホルモンや、脾性ポリプペチドは増加してくる。このように加齢とともに増加するもの、変化のないもの、減少するものなど様々である。また、組織の感受性では、甲状腺ホルモン、コルチゾールに対する反応性は低下し、成長ホルモンや副甲状腺ホルモンに対する反応性は大きく変化しないことが知られている。

2.免疫機能の変化

免疫機能としての細胞性免疫、体液性免疫とも加齢に伴い低下する。そのため外来抗体に対する抗体の形成、抗原抗体反応が低下することが一つの特徴である。体内異物に対する排除処理能力の低下や易感染性の傾向が生じる。一方、自己抗体の形成は逆に増え、種々の自己抗体が出現しやすくなる。

3.生理機能の変化

1)身体構成成分の変化

変化の特徴としては特に脂肪が増えるということと、血漿アルブミンが減っていくということである。脂肪以外の身体構成成分は減少するため、脂肪の比率は増加する。

2)心血管系の変化

心機能は心拍出量低下、ストレスに対する反応の低下、心肥大などの変化が見られる。体循環系は動脈硬化の進行に伴い血管壁が肥厚して、末梢血管抵抗の増加をきたす。また、腎臓・肝臓・脳・筋肉における血流が減少する。

3)腎機能の変化

腎機能は著明な変化がみられる。血清クレアチニン・クリアランスが低下し、さらに尿細管の機能も低下するため糸球体濾過率および腎血液量が減少する。

4)消化器系の変化

消化器系では唾液線の分泌が低下し、さらに胃液の分泌が減少する。また蠕動運動も低下する。

5)肝臓の変化

肝臓では、重量が減り、薬物代謝能力などが低下する。

6)神経系の変化

脳循環血流量の減少、短期記憶力の低下、協同運動の低下、脳機能の低下、薬物に対する閾値の低下などがみられる。

7)呼吸器系の変化

肺弾力性の低下、機能的残気量や死腔の増加、強制呼吸量の減少がみられる。気管では支繊毛の数の減少や運動の低下がみられる。
勉強になりました。

(´;ω;`)参考文献

医療学習レポート.痴呆と老化


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