スポンサード・リンク

( ̄◇ ̄;)精神機能検査の話


(´д`)題名:精神機能検査の話

1.精神機能とその障害

機能性精神障害(精神分裂病、鬱病など)と器質性精神障害(脳卒中後の痴呆など)に分類.これらは評価・

理学療法遂行時に多くの問題を生じる.

2.精神機能の評価

精神機能の要素によってそれぞれ体系的な検査を実施するが、大まかな症状は会話や行動の観察によって把握

可能(軽度の精神障害の評価には有用).

 

精神機能のチェックポイント

精神機能

観察項目

チェックポイント

意識面 行動 1.ぼんやりして自発的な動きが少ない(混濁)2.放っておくと眠る(傾眠)
会話 3.大声を上げたりして落ち着かない(譫妄状態)4.同じ言葉や行動を繰り返す(保続)5.事実と違うことを言う(作話)6.話がまとまらない(支離滅裂)

7.見えないものが見えるなどと訴える(幻覚)

知能面 行動 1.目的を認識せずたたぶらぶらしている(徘徊)
会話 2.朝の食事内容をその日に忘れてしまう(記銘)3.病院に来た日やその目的が分からない(記憶)4.季節や日時が分からない(見当識)5.会話が上手く進まない(理解力・思考)

6.おつりを間違えたり何をどの位買うのか分からない

7.誰でも知っていることや人が分からない(常識欠如)

情動面 態度 1.病気や障害を無視して妙に楽天的な態度をとる(多幸)
会話 2.落ち着きがない、周囲にことに無関心、落ち込みやすいなど感情の起伏が激しく、些細なことですぐ興奮したり泣き出したりする.不安や焦りなどもある(情動不安定)3.周囲に対して不信を持ったり敵対的な態度をとる

 

●知能障害評価

1.知能障害の概要

知能低下には以下の2つがある.

①一度獲得された能力が減退するもの(痴呆)

②先天的あるいは発達の途中で障害されるもの

知能の構成要素である記名力・記憶・言語・判断・思考などの高次脳機能は、脳の器質的損傷(部位、程度)と

の関連において十分検討されなければならない.また痴呆の評価の前には必ず意識障害の有無を判定しておく.

2.田中・ビネー知能検査

3.Wechsler知能検査(Wais-R)

4.改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)

9項目30点満点.20点以下で痴呆あり、16点以下で中等度の痴呆、12点以下でやや高度の痴呆、8点以下で

高度の痴呆と評価.

5.MMSE(mini-mental state examination)

時間・場所の見当識、記銘力、注意と計算、再生、言語の項目からなる.30点満点で23点以下で痴呆の疑い.

 

●情動障害評価

1.情動障害の概念

情緒や感情の障害(興奮、鈍麻、敵対、抑鬱、不安、多幸など.極端な例では全く抑制が利かず強迫笑い・泣

きなどの情動失禁などを呈す).疾患そのものに起因する場合や、疾患や障害によって2次的に生じる場合など

がある.

2.情動障害の評価

A.質問紙性格テスト

矢田部ギルフォード(YG)性格検査、ミネソタ多面人格目録(MMPI)、CMI健康調査票、MAS不安尺度、

CAS性格検査、MPIモーズレイ性格検査、CPIカリフォルニア人格検査 など

B.投影法性格テスト

ロールシャッハテスト、TAT絵画統覚検査、PFスタディ、文章完成法テスト、HTPテスト など

C.作業検査法

内田クレペリン精神検査 など

 

●記憶の評価

1.記憶の概念

A.基本的な分類

長期記憶(更に近い記憶 recentと遠い記憶 remoteに分類)と短期記憶

B.内容による分類

陳述的記憶(意識的に表現できる記憶.更にエピソード記憶と意味記憶に分類)と手続き記憶(技能・運動

学習の記憶)

2.評価

A.短期記憶の評価

主に数唱にて評価(HDS-R、WAIS-R、WMS-Rの検査項目にも含まれる).

B.近い記憶の評価

三宅式記銘力検査(言語性記憶の評価)、Benton視覚記銘力検査・Reyの図(視覚性記憶の評価)など

C.エピソード記憶の評価

自叙伝的記憶や著名人・大きな社会的事件に関する知識を問う.

D.手続き記憶の評価

鏡映文字判読、トロントの塔 など

3.改訂版Wechsler記憶尺度(WMS-R)

4.Benton視覚記銘力検査

5.Reyの図(Rey-Osterich複雑図形)

6.ルリア神経心理学的検査記憶尺度

7.東大脳研式記銘検査

 

●注意力評価

1.注意力の概念

注意力は以下の要素からなる.

①覚度(vigilance):刺激に対する全般的な受容性

②持続性(sustained attention):ある刺激に向けた注意を一定時間保つこと

③選択性(selective attention):複数の刺激の中から特定の刺激に注意を集中させること

④容量(tracking):同時に複数の作業に注意を配分すること

⑤転動性(distractibility):ある刺激に注意しながら、より重要な刺激が出現した場合に注意を振り向けること

2.診断と評価

A.audio motor method

「トドポコゴ」の5種類の語音を5分間、1音/秒で提示し、目標語音トに対してのみタッピングによる反応

を求める.選択性や持続性を反映する.

B.PASAT(paced auditory serial addition test)

検者が61個の数字を読み上げ、被検者は連続する2つの数字をそれぞれ加算、60の返答の中の正答数の割

合を求める(例.2-8-6-1-9と読み上げた場合、期待される返答は10-14-7-10).容量や覚度を反映する.

 

●その他精神機能検査

1.フロスティッグ視知覚発達検査

2.標準高次動作性検査

3.ベンダー・ゲシュタルト・テスト

4.コース立方体組み合わせテスト

(*゚▽゚*)参考文献

実習対策レポート.精神機能検査


スポンサード・リンク