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( ̄¬ ̄ヾ)慢性硬膜下血腫と看護計画の話


(^O^)題名:慢性硬膜下血腫と看護計画の話

 慢性硬膜下血腫は、頭を打ってから1~3か月後に症状が現れる疾患であり、その大部分は成人にみられ、特に高齢者に多い。一般に頭の外傷の程度が軽いので、時には患者が頭を打ったことを忘れていることさえある。症状が出てからも、よくなったり悪くなったりしながら進行するので、しばしば脳動脈硬化症、老人ボケなどと誤診されることがある。慢性硬膜下血腫の中には、外傷の既往のない症例もある。突発性のものとしては、脳血栓に対する抗凝固剤使用中、または他臓器の癌の硬膜転移により硬膜下血腫の発生をみることがある。血腫の多くは一側にできるが、両側に起こることもある。慢性硬膜下血腫の発生機序はまだ十分に解明されていないが、受傷時に硬膜下腔に小出血が起こり、そこに髄液が混入して皮膜が形成され、血腫皮膜に新しく血管が形成されて、そこから出血を繰り返すと考えられている。また、血腫皮膜内外の浸透圧差を生じ、そのために血腫が大きくなると考えられている。

 高齢者に多いため老人性痴呆と見誤られやすい。頭部打撲の既往は、本人が覚えていないほど軽微なことが多く、こちらから聞くことにより思い出す場合がある。早期診断・手術にて良好な予後が得られる。症状が頭痛・軽度の麻痺等とたいしたことはなくても血腫量としては多く、また両側性のこともある。したがって一度症状が悪化すると、急速に進行し、脳へルニアを来すこともあるので注意を必要とする。

●症状

 この疾患に特有な症状はないが、大別して次の3つの症状のいずれかが出現することが多い。すなわち、

 1.血腫が大きくなると頭蓋内圧亢進をきたし、頭痛を覚える。
2.血腫により脳が圧迫され、物覚えが悪くなったり、さまざまな精神症状を示す。
3.血腫による脳への圧迫のため、片麻痺、失語症など大脳半球の症状を起こすことがある。

 一般に、高齢者ほど脳萎縮により脳の容積が小さくなっているので、頭蓋内圧亢進症状は出現しにくく、精神症状を示すことのほうが多いので、老人性痴呆とまぎらわしい。

●検査

  • CTスキャン
  • MRI

●治療

 外科的治療が行なわれる。1~2か所の穿頭の上、そこから血腫を洗浄・除去する。硬膜下ドレーンをいれておくが、これは1~2日で抜去する。手術には全身麻酔を必要とせず、多くの場合、局所麻酔で行なう。血腫は液状で、しょうゆのような色をしている。この血腫では脳実質の損傷は伴わず、血腫を除去すると、多くの患者で神経症状、精神症状が著しく改善し、予後良好である。しかし、ときに血腫の再貯留がみられ、再手術を必要とする。またまれに、開頭をして血腫皮膜を切除しなければならないことがある。

●術後の経過と管理

 慢性硬膜下血腫は、早期診断、早期治療がなされれば予後良好な疾患であり、術後数時間で神経症状が消失することも多い。患者が高齢であることが多いことを考えると、早期離床が望ましいが、一方で長期間圧迫されていた脳が元の形に戻るには1~2週間を要するため、急激な頭部挙上が血腫の再貯留の原因ともなりうる。本疾患の術後看護においては、この矛盾がしばしば問題となるが、個々の患者について医師と相談の上、ADL拡大のペースを決定していく必要がある。

●看護計画(術前)

 ほとんどの場合、本疾患が診断される時点ではなんらかの症状が出現している。手術まで安全安楽に過ごすために、歩行状況、理解力・注意力・認識力の程度、病識の有無を把握して、状態に応じた生活行動を介助する必要がある。

●看護計画(術後)

 術後に予測される合併症としては、後出血、頭蓋内圧亢進症状、感染に注意する。術後の障害としては、麻痺や意識障害がのこることがあり、セルフケアに介助を要する。また、再出血の可能性もあり、日常生活状況の情報収集をし、危険の無いように家族を含めた指導が必要となる。

(。・_・。 )参考文献

医療学習レポート.慢性硬膜下血腫と看護計画


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