スポンサード・リンク

(*^_^*)腰痛の話


(*´∇`*)題名:腰痛の話

椎骨間のすべての靭帯系が運動の制限を行っている.

1.棘間靭帯

棘間靭帯は,隣接する2つの棘突起間において,その棘突起の上縁と下縁に強固に付着した矢状方向の線維性中隔である.棘間靭帯は,上から下へいくに従い,より厚くなっていき,力学的に非常に強靭となる.棘間靭帯は,《棘突起の尖端を連結している長い線維性の帯状形態》をしている強大な棘上靭帯によって補強されている.棘上靭帯は,頚椎では非常に厚く

矢状方向の線維性の板状形態となる.つまり,これは項靭帯の後方部分となり,後頭骨と頚椎棘突起尖端を結んでいる.この矢状方向の線維性の板状の靭帯に項部後方の筋が付着している.以上の靭帯は,屈曲の強力な制動要素である.これらは,屈曲の際に椎間板内圧を効果的に減少させる.また,椎間関節の蝶番作用を同部に限局させる.すなわち,これらの靭帯を緊張させることで,椎間板が押しつぶされるのを防いでいる.

2.黄色靭帯

黄色靭帯は,隣接する椎弓を連結している.非常に厚くて強靭であり,かなりの弾力性をもっている.弾力性に富んでいるため,屈曲,側屈(運動と反対側に位置する黄色靭帯の半

分が緊張する),回旋運動をわずかにしか制動しえない.黄色靭帯の働きは基本的には脊髄 保護作用である。黄色靭帯は,脊椎管壁の後方部分を完全にし,また平坦にしている.非常に弾力性に富んでいるので,脊髄硬膜と接触しうるようなひだは,まったく形成していない.

3.横突間靭帯・肋横突間靱帯

横突間靭帯は,横突起間を連結する.横突間靭帯は,側屈,回旋運動を制動して,脊椎の部位別にその機能に適合している.頚椎では,横突間靭帯は消失して,横突間筋にとって代わられる胸椎では,横突間靭帯はしばしば非常に細長くなる(肋椎関節の影響で運動の制限がおこる).腰椎では,横突間靭帯は非常に厚く,強靭であり制動要素の働きを十分に果たしている.

4.後縦靭帯

後縦靭帯は,椎体と椎間板後面に沿っていて,後頭骨から仙骨に達する幅の広い線維性の帯状形態をしている.(頚椎を除いて)さほど強靭ではなく,屈曲時の補助的制動要素にしかすぎない.また,黄色靭帯と同様に弾性に富んでいる.腰椎では,椎間板後面の正中領域のみを補強している.

5.前縦靭帯

前縦靭帯は,後頭骨から仙骨までの椎体と椎間板の前面を包む鞘様の真性靭帯である.前縦靭帯は強靭で腰椎では厚く胸椎ではさらに厚くなる.伸展の唯一の靭帯性制動要素である.

 

2.ウイリアムス腰痛体操

 

1.腹筋強化

2.大殿筋,ハムストリングス強化(骨盤の上方回旋を伴う)

3.背筋のストレッチング

4.ハムストリングスのストレッチング

5.大殿筋・ハムストリングスのストレッチング

6.背筋のストレッチング(別法)

 

① 椎間孔,椎間関節拡大し,神経根圧迫を減少する

② 緊張した股関節屈筋と脊柱筋を伸張し,腰椎前弯を減少させる

③ 腹筋と殿筋を強化し,腰椎前弯を減少させる

④ 腰仙関節の拘縮を除去する

これらを目的として,主に腹筋・大殿筋の強化とハムストリングスのストレッチを中心とした治療体操である.

 

3.①骨盤傾斜角:仙骨の岬角と恥骨結合上縁を結んだ線と

水平線のなす角度.平均60°

仙骨角:第1仙椎上部を通る直線と水平線のなす角度

平均30°

腰仙角:第5腰椎軸と仙骨軸とのなす角度

平均140°

 

 

③評価:視診

視診は立位と臥位で行うが,特に立位姿勢の観察が重要である.患者にリラックスした立位姿勢をとらせ,後方から身体各部位,特に脊柱,骨盤,股関節の三次元空間での偏位を観察する.筋硬結による筋痛をできるだけ防ぐため,患者は硬結筋を必ず伸張する姿勢をとっている.したがって腰維の側屈や前屈偏位,骨盤

の高さの左右非対称性,股関節の屈曲や内転位などが複合的に組み合わさった特異的肢位を示すことも多いが,これらの骨格系偏位はすべて痛み症候に関与する硬結筋を伸張位に操作するためのものであることを洞察する.これを疼痛抑制姿勢または筋痛緩和肢位と呼ぶ.

次に痛み領域の体表の盛り上がりを観察する.おそらくその部の浮腫であろうと考えられるが,痛みが激しいほど,その領域の膨隆は著明となる.また痛み領域周辺の皮膚の色や荒れなどを観察する.硬結筋の存在により,筋痛症候が慢性化すればするほど、硬結筋周辺の皮膚はメラニン色素が過剰に沈着して黒ずんだり,ニキビや吹き出物,乾癖などの感染症を発現する.

⑤治療

急性期は,安静臥床が第1選択となる.背臥位で股関節,膝関節を30°程度軽度屈曲位としたいわゆるファーラー位,もしくは側臥位で同じく股関節,膝関節を屈曲した姿勢が腰に負担が少なく楽な肢位である.腹部に大きめのクッションを入れ,下腿部にもクッションを入れ膝を屈曲した半腹臥位姿勢も痛みが少ない肢位である.いずれにしても長時間は同じ肢位ではいられないことが多いため,患者自身にとって一番楽な姿勢を選択する.しかし安静期間は,4日以上となるとかえって患者自身の筋力や体力の弱化を招くことを念頭におく必要がある.

 

4.腰痛の原因となる整形外科疾患

①脊椎疾患

椎間板へルニア,分離・すべり症,無分離すべり症,変形性脊椎症,脊椎炎(結核性,化膿性など),脊椎腫傷(原発性,転移性)

②脊髄(および馬尾)疾患

腫瘍性疾患,血管性疾患,癒着性クモ膜炎

③神経根・末梢神経疾患

神経根形成異常,神経根嚢腫,腫瘍性疾患

④骨盤部疾患

仙腸関節疾患,骨盤骨の腫瘍,股関節疾患

 

5.理学的・神経的検査

①視診・触診・脊柱所見

SLR-T,FFD-T,パトリック-T,Fadire-T,ニュートン-T

②体幹筋評価

Kraus-Weber-T,Sorensen-T(筋持久力)

③痛みの検査

VAS,pain-drawing

④感覚検査

表在(触覚・痛覚・温度覚)

深部(振動覚・位置覚・運動覚)

⑤その他

ROM-T,MMT,腱反射,病的反射,周径,形態測定

 

6.腰椎椎間板ヘルニアでの神経根圧迫症状

L2-L3

皮膚知覚部位:膝部の知覚鈍痛

筋力低下部位:大腿四頭筋

L3-L4

皮膚知覚部位:下腿内側の知覚鈍痛

筋力低下部位:大腿四頭筋,前脛骨筋の可能性

L4-L5

皮膚知覚部位:足と母趾の知覚鈍痛

筋力低下部位:前脛骨筋,母趾伸筋,中殿筋

L5-S1

皮膚知覚部位:踵か足外側の知覚鈍麻

筋力低下部位:腓腹筋,ハムストリングス,大殿筋

 


スポンサード・リンク