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d(^-^)脳血管障害と画像診断の話


「脳血管障害と画像診断」の画像検索結果

(^_-)題名:脳血管障害と画像診断の話

脳血管障害(cerebral vascular accident)の画像診断(CT所見)

【CT画像の濃淡】

①低吸収

空気は真っ黒に写り、空気と並んで低吸収を示す組織は脂肪、次いで脳脊髄液(髄液)が挙げられる。病的状態では、嚢胞、浮腫、脳梗塞巣などが低吸収を示す。

②等吸収

脳実質は灰色に写り、これと同等の濃度を示す場合を、「等吸収」と表現する。同じ脳実質でも、細胞密度の高い灰白質は、白質に比べやや低吸収に診える。病的状態では、血腫は初め高吸収を示す(白く写る)が、10日以上過ぎると次第に灰色へと変化します。この頃の色合いが等吸収と表現される。

③高吸収

頭蓋内で高吸収に写るのは、頭蓋骨と頭蓋内の生理的石灰化巣(脈絡叢、松果体など、稀に大脳基底核にも診られる)。病的状態の代表的なものが血腫(出血)で、出血は初期には白く写るが、2~3週間過ぎると、灰色から黒っぽく濃度が変わる。これは、血液中の鉄分の濃度に伴う変化である。

 

【脳内出血のCT所見】

①血腫はCTスキャン上、高吸収域として描出される。出血直後は真白く描出されるが、時間とともにX線吸収値が下がってきて、約4週間もすると、脳実質と同じ程度の濃度(「等吸収域」と表現します)に変化してくる。

②出血から数時間以内に、血腫周囲に脳浮腫を示す低吸収域が出現してくる。脳浮腫が進行すると、占拠性病変として周囲組織を圧迫したり、脳圧を上げたりすることになる。

 

【脳梗塞のCT所見経過】

①脳梗塞はCTスキャン上、X線低吸収域として描出されます。しかし、脳梗塞が発生してすぐに低吸収域が出現するわけではなく、一般に発症直後にはCTスキャン上、はっきりした変化は診られない。

②24時間程経つと、淡い低吸収域が現れる。この時期は、病巣の脳浮腫を意味する。

③48時間を過ぎると低吸収域はより鮮明になり、脳浮腫がより進行したことを示す。このため、病巣周囲の脳実質は腫脹し、脳溝が消失したり、脳室が偏倚したりする。

④その後は病巣の低吸収域はより鮮明となって、X線吸収値は脳室のそれとほぼ同じくらいの値を示す。また脳浮腫は消失し、脳実質の腫脹も消失ばかりでなく、脳実質の萎縮のためにむしろ脳溝は拡大している。

 

【臨床所見】

①被殻出血

脳出血のうち、最も頻度が多いもので、外科的療法の適応ともなりうる型である。中大脳動脈から基底核に穿通する小動脈であるレンズ核線条体動脈から出血する。血腫は内包を障害し、片麻痺を起こす。片麻痺ははじめ痙性であるが、内包が高度に障害されると弛緩性になる。意識障害は最初はないか、軽度であるが、血腫の進展とともに次第に進行し、昏睡状態に陥ることもしばしばである。内包を通る前頭葉からの側方注視の経路が麻痺すると、主に病巣をにらむ水平性共同偏視を呈するが、多くは一過性である。そのほか頭痛、痙攣、感覚障害、同名半盲、優位半球では失語、非優位半球では失行、失認を認めることもある。血腫がレンズ核部に限局するものは、頭痛や意識障害はないか、あっても軽度で、生命及び片麻痺の予後は原則として良好である。しかし血腫が進展し内包を破壊し、脳室に穿破したものでは昏睡に陥り、2次的な脳幹障害を伴い、片麻痺の予後は悪く、生命の危険も大である。

②視床出血

後大脳動脈の分枝である視床膝状体動脈、視床穿通動脈からの出血である。発症時には意識障害は軽いことが多いが、急速に昏睡に陥ることのある。血腫が内包を障害すれば片麻痺を呈する。一般に被殻出血との鑑別が困難なことが多いが、鑑別点としては眼症状があげられる。すなわち、垂直注視の麻痺、ことに上方視の麻痺が起こることある。昏睡例では下方への共同偏視または鼻先への凝視も起こる。このような眼位は視床出血に特徴的である。瞳孔ではしばしば一側の縮瞳を呈する。小出血で限局性のものは脳血栓との鑑別が困難であるが、予後はよい。血腫が大きく脳室に穿破したり、視床下部に波及すると予後は悪い。

③混合型出血

被殻への出血を外側型出血、視床への出血を内側型出血とよぶ。そして、内包を介して被殻と視床の両方にまたがる出血を「混合型出血」という。一般に、被殻出血は内包、視床に進展しやすく、側脳室に穿破しやすい。視床出血は中脳への進展、第3脳室への穿破が多い。高血圧性脳出血の約半数は脳室系に穿破する。第3脳室や第4脳室の中に血腫があると水頭症をきたすことがある。脳室への穿破があると予後は悪い。

④橋出血

典型例では短時間で深い昏睡に陥り、四肢麻痺、除脳硬直を呈する。眼球は正中位にあり、著しい縮瞳を示すが、対光反射は保持されている。脳出血の中で最も重篤で予後が悪い。

⑤小脳出血

上小脳動脈の分枝の破綻によるものが多く、歯状核とその周辺に出血をみる。激しい嘔吐、後頭部痛、めまいで発症し、くも膜下出血と似ている。典型例では発症時に意識喪失はなく、四肢に麻痺はないのに起立、歩行が不可能なことが特徴である。時には第4脳室内に穿破する。第4脳室に大量の血腫が生じると髄液の流れが阻害されるため、早期に水頭症が起こり、これが脳ヘルニアを招来する。このため、小脳出血では症状が悪化しないうちに、早期に後頭骨の開放と血腫除去を行うことが一般的である。

⑥     皮質下出血

60歳以下では出血の原因として血管奇形、腫瘍、出血性素因が多い。それ以上の老年者では高血圧症を伴うものが過半数を占めている。脳の皮質と髄質(白質)の境界部近辺を走行する穿通枝からの出血と考えられている。出血は頭頂部に最も多く、次いで側頭葉、前頭葉、後頭葉の順とされている。症状としては、比較的大きな血腫でも意識障害をきたすことは少なく、頭痛と痙攣発作、出血部位の局所症状が挙げられる。

 

【脳血管の閉鎖部位と臨床症状】

1.前大脳動脈

(1)完全閉鎖(一側閉鎖では必ずしも発症しない)

反対側に顔を含む片麻痺(下肢に強い)、下肢の皮質性感覚障害、尿失禁、歩行失行、記憶喪失、精神障害

(2)Heubner動脈(内側線条体動脈)

下顔面、舌、上肢(近位部の麻痺)、筋硬直、不随意運動

(3)Heubner動脈より末梢部

下肢ことに遠位部の麻痺、下肢の皮質性感覚障害

2.中大脳動脈

(1)完全閉鎖

病巣側に一過性の視力障害が前駆する。反対側に顔面、舌を含めた片麻痺(回復期には上肢に麻痺が強い)、半身の感覚障害。視野は、同名半盲、同名下部、四半盲。意識障害、優位半球では失語・ゲルストマン症候群、失行、失認。

(2)外側線条体動脈

反対側に顔、舌を含む片麻痺(上肢に強い)、半身の感覚障害。

3.前脈絡叢動脈

反対側に顔を含む片麻痺、半身の感覚障害。視野は、同名半盲、同名上部、四半盲。中大脳動脈閉塞と似ているが、優位側でも失語を起こさない。

4.後大脳動脈

(1)皮質枝

視野は、同名半盲、同名上部、四半盲。優位側では失読、視覚失認、両側障害では皮質盲、記銘力障害。

(2)視床膝状体動脈(視床症候群)

反対側に半身の感覚鈍麻ことに深部感覚の高度な障害、自発痛、異常感覚、不全片麻痺、運動失調(上肢の企図振戦)、不随意運動(無舞病、アテトーゼ様)

(3)視床穿通動脈及び正中中脳枝

病巣側に動眼神経麻痺。反対側に小脳失調、片麻痺、振戦、半身の深部感覚障害。ヘミバリズム。

(4)内包後脚への枝

反対側に顔を含む片麻痺、半身感覚障害。視野は同名半盲。

5.脳底動脈

(1)橋:上部内側:脳底動脈上部の傍正中枝

病巣側に核間性眼筋麻痺、口蓋ミオクローヌス、小脳失調。反対側に顔を含む片麻痺、まれに触覚、振動覚、位置覚の障害。

(2)橋:上部外側:上小脳動脈

病巣側に小脳失調、Horner症候群、病側への注視麻痺。反対側に顔を含む半身の温・痛覚消失、下肢のほうが強い深部感覚障害、難聴。

(3)橋:中部内側:脳底動脈中央部の傍正中枝

病巣側に小脳失調、核間性眼筋麻痺。反対側に顔を含む片麻痺、半身の触覚・深部感覚障害。

(4)橋:中部外側:短周辺動脈

病巣側に小脳失調、顔面感覚鈍麻。反対側に半身の感覚障害。

(5)橋:下部内側:傍正中枝

病巣側に病側への注視麻痺、外側視の際の複視、小脳失調、核間性眼筋麻痺。反対側に顔を含む片麻痺、半身の触覚、深部感覚障害。

(6)橋:下部外側:前下小脳動脈

病巣に末梢性顔面神経麻痺、病側への注視麻痺、難聴、耳鳴、小脳失調、Horner症候群、顔の感覚鈍麻。半身の感覚解離。

「脳血管障害と画像診断」の画像検索結果

( *´艸`)参考文献

医療学習レポート.脳血管障害と画像診断


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