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o(^o^)o心理検査の話


( ̄▽ ̄)題名:心理検査の話

知能検査、人格検査、その他の検査(精神作業能力検査、発達検査など)に分けられる。これらの検査によって、心理面を数量で客観的に評価したり、言語的には表出してこないような深層心理的側面を知ることができ、鑑別診断や治療の選択に重要な補助的役割を果たす。

 

●知能検査

知能の程度は、次の公式により算出される知能指数(intelligence qoutient:IQ)として表される。

IQ=精神年齢÷生活年齢×100

IQ とは実際の生活年齢に対して、精神年齢が高いか、低いか、普通であるかを示す指標である。生活年齢と精神年齢が同じであればIQ は100 となり、標準の知能を意味する。知能指数だけで知能を判断することはできないが、臨床上、知能障害の有無や程度は知能指数の基準に従っている。

主な知能検査法には以下のものがある。

・ Binet(ビネー)式知能検査:Binet-Simon(ビネー・シモン)法を日本人用にしたものに鈴木・ビネ

ー式と田中・ビネー式知能検査があり、主として児童用である。臨床的には精神遅滞の判別・診断に

用いられる。集団検査用のものとして、田中A 式知能検査、田中B 式知能検査がある。

・ WAIS(Wechsler adult intelligence scale):D.Wechsler(ウィクスラー)によって考案された検査法で、16 歳以上の成人に適応される検査法で、日本語改訂版(WAIS-R)が広く用いられる。

・ WISC(Wechsler intelligence scale for children):WAIS の小児版で、現在は、WISC-Ⅲが用いられている。

・ Bender(ベンダー)ゲシュタルトテスト:前ページ参照

・ 記銘力検査:知的能力のなかの記憶力を、数字・文字や言葉・図形などを用いて調べるもので、言語性の記憶では三宅式対語記銘力検査(有関係対語と無関係対語の記銘)が、非言語性の記憶ではBenton(ベントン)視覚記銘検査(線図形の記銘)などがある。

・ 改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R):1974 年に長谷川和夫らによって考案された認知症の程度を簡便に評価するテストで、1991 年に改訂された。見当識、記銘力、計算、数唱、逆唱、知識が系統的に検査でき、30 点満点で、20 点以下では認知症が疑われる。

・ ミニメンタルステート検査(MMSE):認知症のスクリーニングに国際的に広く用いられているもので、見当識、記銘力、計算、逆唱などに加えて、動作の指示、読み書き、図形模写など動作性、視覚性の

要素も加わっている。30 点満点で、23 点以下では認知症が疑われる。

・ 発達検査:小児の精神発達を見るための検査で、遠城寺式乳幼児分析的発達検査、日本版デンバー式発達スクリーニング検査、乳幼児精神発達診断法(津守式)などが多数考案され、用いられている。

 

●人格(パーソナリティ)検査

主として、情意面の特性をとらえるもので、質問紙法と投影法とがある。前者は意識的は表面的な人格特性を、後者は無意識的な深層の人格を引き出すものである。

a.質問紙法

人格の特性や傾向、精神障害の傾向が現れるように設定した質問項目に、被検者自身が内省的に自己を評価して、「はい」、「いいえ」、「どりらでもない」の答えを選択させる。その結果の妥当性(ある性格傾向を表すのにふさわしいかどうか)と信頼性(同じ人に2 回以上繰り返しても人格の変化がないかぎり再現性があるかどうか)について統計的に処理される。

主な質問紙法は以下のものがある。

・ ミネソタ多面人格テスト(MMPI):アメリカのミネソタ大学で作成されたテストで、人格の諸特性を

多面的にとらえようとするものである。質問項目は550 で、4 つの妥当性尺度と10 の臨床尺度からなる。妥当性尺度から虚偽やあいまいな答えをする傾向を検討し、臨床尺度のプロフィールから人格の特徴を判定する。

・ 矢田部・Guilford(ギルフォード)性格検査(Y-G 検査):因子分析法により多次元的性格を測定しようとするテストで、性格特徴として12 の尺度からなり、各尺度について10 問、計120 問の質問項目からなる。13 の因子別に得点化され、5 のプロフィールの人格特性に類型化されて評価する。

・ CMI 健康調査表(Cornell medical index):患者の心身両面にわたる自覚症状を短時間で調査する目的の検査法で、質問項目は身体面(A~L 区分)と精神面(M~R 区分)の計195 項目からなる。正常者群と神経症者群との間に有意差のみられた項目からなる測定表により、正常領域、準正常領域、神経症領域の4 段階を判定する。

・ 顕在性不安尺度(MAS)、Taylor(テイラー)テスト:MMPI の550 項目から不安に関する50 項目を選んで作られたものである。

・ その他:ほかに、Maudsley(モーズレイ)性格検査(MPI)もある。

b.投影法

目的のはっきりしない刺激、たとえば、漠然とした模様、絵、文章などを刺激材料として被検者に示し、それに対する反応を自由に話させるか、記述させ、パーソナリティの深層にある特性をとらえる。被検者自身の内省的判断は必要がなく、自己防衛的な構えもそれほど問題にならない。質問紙法に比べて数量化した判定結果が出されず、解釈に主観が入ることと、熟練を要するという問題点もある。

主な投影法は以下のものがある。

・ Rorschach(ロールシャッハ)テスト:H.Rorschach によって考案された、現在最も広く行われている投影法人格検査である。テストは紙の上に落としたインクのしみ(黒・赤)を刺激図形とした10 枚の図版(カード)を順次被検者に見せて、それが何に見えるかを述べてもらう。その反応を分析して被検者の無意識な層の人格構造を推測することによって、人格特性を力動的に把握し、精神状態や診断について検討しようとする方法である。

・ P-F スタディ(絵画・欲求不満テスト):解説1 枚目参照

・ 文章完成テスト(SCT):解説1 枚目参照

・ その他:ほかによく用いられるものに、絵画統覚テスト(TAT)、バウムテスト(1 本の木を描いてもらうテスト)、HTP テスト(house tree test)などがある。

 

●精神作業能力検査

ある一定の作業を課して、それを遂行する行動と経過を観察し、結果の量と質について分析・解釈して、作業能力と合わせて人格特性を診断しようとするものである。

主な精神作業能力検査は以下のものがある。

・ 内田・Kraepelin(クレペリン)連続加算法:解説1 枚目参照

・ Bourdon(ブルドン)抹消検査:図形を抹消する作業時間を測定し、注意力と持続性、意志などの能力を検査する。

(ToT)参考文献

医療学習レポート.心理検査


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