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o(T□T)o臍帯血移植の話


「臍帯血移植」の画像検索結果

わが国では、1999年4月にCBTが保険承認となった。

CBTとは、胎盤および臍帯などの臍帯血に含まれる造血幹細胞を供給源として行う造血幹細胞移植である。

臍帯血中には骨髄や末梢血よりもさらに未分化な細胞が多く、免疫担当細胞であるリンパ球の割合が低い。

ここ数年、とくに成人領域で施行件数が増加している。

 

●特徴

(1)利点

母子ともに不利益がなく、造血幹細胞の長期保存が可能であるという利点がある。

移植後のGVHDは骨髄移植よりも軽症であり、HLAが6抗原中1~2抗原程度不適合であっても致命的な経過をたどることは少ないなどの特徴を持つ。

コーディネートが不要であり、移植までの期間を短縮できる。

(2)欠点

骨髄移植に比較して生着不全の頻度が高く、造血の回復、とくに血小板の回復が遅れる。

 

●臍帯血の採取

臍帯血の採取は、出産が終わったあと、後産といわれる胎盤と臍帯血に残っている血液を採取する。

そのため、母子ともに負担がかからず、安全に行われる。

分娩後の経過にも影響はない。

通常の出産では、児は産まれてからすぐに臍帯から切り離される。

このとき臍帯と胎盤は母体内に残っているが、10分程度で体外に娩出される。

臍帯血の採取には、娩出前か娩出後に採取の二種類の方法がある。

どちらの採取方法を採用しているかは、各臍帯血バンクと採取施設により異なる。

(1)娩出前の採取

臍帯血を、児の娩出後、胎盤が母体内に残っている間に採取する。

採取には専用のバッグを使用し、臍帯表面の血管に針を刺して行う。

臍帯の表面は、針を刺しても痛みはない。

採取は2~3分程度で終了し、数分後に母親の体外に胎盤が娩出される。

したがって、分娩の経過には影響しない。

(2)娩出後の採取

胎盤娩出後、臍帯につながった胎盤を母体外へと取り出して、消毒したのちに胎盤吊り下げ用スタンドに胎盤をのせ、端をクランプで留めた臍帯を下にした状態にする。

そこに臍帯の表面の血管に針を刺して、血液を吸引して採血バッグに入れる。

 

●移植の実際

①前処置

腫瘍細胞の根絶と免疫抑制のために、大量の抗がん剤投与や全身への放射線照射を行い、クリーンルームに入室する。

②造血幹細胞の輸注

ドナーから採取した造血幹細胞を含む骨髄液を静脈から輸注する。

この輸注された造血幹細胞が患者の骨髄に生着し、造血を開始するまでに約1ヶ月を要する。

その間、感染予防のため患者はクリーンルームで過ごす。

赤血球や血小板などの輸血や経静脈的な栄養補給とともに、白血球の回復のためにG-CSFなどを投与する。

③GVHDの予防

GVHD(移植片対宿主病)予防のため、移植後6ヶ月はスクロスポリンなどの免疫抑制剤の投与を受ける。

順調であれば移植後3~6ヶ月で退院し、6~12ヶ月で社会復帰が可能となる。

④移植合併症

おもな合併症には、白血球減少時の細菌感染症、移植後10日ごろから発症する急性GVHD、2ヶ月頃から発症するサイトメガロウイルス肺炎、100日ごろから発症する慢性GVHDがある。

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