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(T_T)大腿骨頸部骨折の話

<(`^´)>題名:大腿骨頸部骨折の話

 

 

【診断】

膝関節伸展位での股関節屈曲(SLR)が出来ないことが多い。患肢の肢位は不良である(脚長差などの存在)。理学療法評価を行なう際に脚長差が見られることがあるが、それは、健側の頚腿角と患側の手術後の金属角度の違いや、骨盤の高さの違いや側彎の有無、更に下腿の問題などが考えられる。確定診断にはX-線写真による。X-線写真は必ず2方向を取る。前後像は両股関節を入れ、側方向は軸射位とする。

 

【骨折型の分類】

股関節の関節包内骨折である内側骨折と、関節包外骨折の外側骨折に二分される。内側骨折は狭義の大腿骨頸部骨折である。骨折線の高さより1.)骨頭下骨折、2.)中間部骨折、3.)基部骨折に分類される。外側骨折は1.)転子間骨折、2.)転子部骨折、3.)転子下骨折に分類される。

 

Ⅲ.大腿骨頸部外側骨折

外側骨折は関節外で起こり、血流が豊富で海綿骨からなるため内側骨折に比べると骨折癒合の条件はよい。しかし、受けた外力は内側骨折より強いことが多く、また、統計上では受傷者がより高齢者に傾くため、より全身的合併症が多く、老人骨折治療の原則である早期離床、早期日常生活復帰を得るという点から、治療の難しい骨折である。

 

【分類】

Boyd and Griffinの分類

骨折の部位によって、転子間骨折と大小転子を結ぶ部の転子貫通骨折に分ける。

また、治療方針を考えるためにBoyd and Griffinの分類(Ⅰ型:転子貫通骨折、Ⅱ型:転子部粉砕骨折、Ⅲ型:転子下骨折、Ⅳ型:転子下骨折で転子間から骨体部に縦に割れるもの)がよく用いられている。

Jenseの分類

大腿骨転子部骨折の分類として、安定型と不安定型とに分類され、Ⅰ型からⅤ型の五段階に分類されている。安定型のⅠ型は大転子と小転子間に骨折線が存在するが転位がなく、Ⅱ型は若干の転位が存在している。不安定型のⅢ型は、大転子部が剥離され、Ⅳ型になると、小転子が剥離している。最後にⅤ型は大転子、小転子ともに剥離しているものを示す。

 

【外傷転機と症状】

普通は高齢者が転倒して起こる。また、大転子部の直接打撲による場合も多い。機能障害、肢位などは内側骨折に似ているが、自発痛、圧痛点はより外側にみられる。腫脹、皮下出血も大転子部から殿部に現れやすい。

 

【合併症】

外側骨折で骨頭部が壊死になることはまずない。偽関節も少ないが、骨折部における内反・後捻変形を生じやすい。これは、解剖学的に股関節内転筋群の停止部が大腿骨遠位に存在し、外転筋群の停止部が大腿骨近位部に存在することと大腿骨は前額面上で頸部の軸は骨幹部の軸と120~125°の角度を持っていることから、筋の力関係において内転筋群の方が強いと考えられる。さらにまた、高齢者が数多く受傷することから何らかの合併症を呈していると考えた方がよい。

 

【考察】

文献的に高齢者の大腿骨頸部骨折後の治療は、早期離床が可能なほうがよいとされている。それは、高齢者ということを考えると、今後、身体機能や精神機能が向上するとは考えにくく、更に、成人に比べて自然治癒力も低下していることが考えられるので、ベッド上寝たきりの期間が長くなると廃用症候群に陥り、回復するまでに時間がかかる。そのことによって家族は、患者がいない生活に慣れてしまい社会的入院になる可能性がでてくることも考えられる。更に安静期間が長くなるにつれ、合併症(関節拘縮・精神機能低下・全身調節機能低下など)を呈し悪循環に陥ってしまう。このような場合、介護する側の負担が大きくなるので、ますます、家庭復帰は困難になると考えられる。このようなことから、高齢者の大腿骨頸部骨折後は早期離床を目標に治療を進めていかなければならない。

(+_+)参考文献

医療学習レポート.大腿骨頸部骨折

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