スポンサード・リンク

(T.T)ベッドメーキングの話


( ☆∀☆)題名:ベッドメーキングの話

●目的

ベッドメーキングは、患者が休憩・睡眠をとり、多くの時間を過ごすベッドを整えることを目的とする。

昨今の医療施設では様々な形態の寝具が考案され使用されており、ベッドメーキングの方法・手順は様々である。

ただし、いずれの場合も、ベッドが患者にとって安全で快適な場になるようにすることが大原則である。

同時に、使用によってしわができるのを防ぐため、崩れにくいベッドを作る必要がある。

シーツにしわがあると、景観や快適性をそこなうだけでなく、長期の臥床を強いられる患者では褥瘡の原因ともなりうるためである。

 

●使用物品

ベッドブラシ、雑巾2、雑巾バケツ2、スプレッド、シーツ3、ゴムシーツ、毛布、マットレスパッド、枕大2・小1、枕カバー大2.小1

 

●実施方法

方法

根拠

(1)作業しやすい身支度を整える

(腕時計を外す)

(2)準備室でワゴンに雑巾バケツと、雑巾を準備し、病室に搬入する

(3)窓を開ける

(同室者に配慮する)

(4)マットレスにブラシをかけ、床頭台とベッドのフレームを拭く

(ブラシの先でほこりやちりを跳ね上げないようにし、マットレスの縁の溝にもきちんとかける)

(5)退室し、手を洗う

(6)リネン庫でワゴンに使用物品を準備し、病室に搬入する

(確認のポイント⇒ベッドに合った大きさか、破損やよごれはないか、清潔なものか、たたみ方は正しいか)(上から使用する順に、平行移動のみでマットレスの上に置けるようにする。輪を手前にし、前面をそろえる)

 

 

 

 

→換気のため

 

 

 

 

 

 

→無駄な動作を省くため。また過不足が一目でわかり、取りやすく、見た目にも美しい

 

 

 

方法

根拠

(7)床頭台をベッドから離す

(邪魔にならない程度)

(8)枕を椅子の上に置き、椅子をベッドから離す

(9)リネン類を床頭台の上に置く

(10)ベッドの車輪を内側に向け、ストッパーをかける

 

 

 

(11)マットレスがベッドの中央にあるか確認する

(12)マットレスパッドを広げる

マットレスパッドの中央線をマットレスの中央線に合わせる

(13)敷シーツを広げる

敷シーツが短い場合には枕元側を十分にとる。

シーツ類は、寝たときに体に触れる部分が表になるようにする。

ヘムの広いほうが枕元、狭いほうが足元にくるようにする。

原則的にリネン類に記入しているネームは足元にくるようにする。

反対側のシーツは完全に伸ばさなくてよい。

(14)右枕元のマットレスを右手で持ち上げ、左手で枕元のシーツを持ち、マットレスの下に入れる

右手は、マットレスの下に前腕まで深く差し入れ、上腕の筋肉を使って持ち上げる。

マットレスを持ち上げる手と、同じ側の足を、マットレス側に近づける。

坐りこまないで、体の重心を下げ、支持基底面積を広くする。

(15)右枕元側に三角の角を作る

1)シーツの脇線をマットレスの寝床面に直角にあてる

2)マットレスから垂れ下がった部分をマットレスの下にいれる

3)マットレスの上線に左手を添え、上の余った部分を下ろす

(床頭面に1cmほどかける)

 

 

 

 

→作業中に足が引っかかると危険なため。また、車輪が4つとも違う方向に向くため動きにくい

 

 

 

 

→表のほうが布目が整い、肌触りが良い。シーツの上下を統一しておくことで、常に襟元の清潔を保つ。ここで体に負担をかけて広げなくても、反対側に回ったときに広げられる

→マットレスを支持する面を広くし、作業効率をよくする。腰部への負担を少なくする。立ち上がるとき、かえって大きな労力が必要となる

 

 

 

 

 

 

→崩れにくい

方法

根拠

4)右側面のシーツを足元までマットレスの下に入れる

(リネン類を入れ込むときは、常に手背を上にする)

①手背を上にして、シーツをしっかり握り、たぐりよせる

②両手背でシーツをマットレスの下に差し入れ、繊維の方向に沿ってのばす

(両手を肩幅くらいに開き、3~4回に分けていれる)

(マットレスの下でシーツが重ならないように平らに入れる)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(16)ベッドの反対側で行く

(患者がいない場合もベッドの足元を通るよう習慣づけておく)

→ベッドの本体でやわらかい手背を傷つけないため

 

 

→平らに入れるときマットレスの重力が均一にかかり、ずれにくい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

→枕元を通ると寝ている人からは人影しか見えず、不快であり失礼であるため

方法

根拠

(17)左枕元をマットレスの下に入れて三角の角を作り、側面をマットレスの下に入れる

(18)足元から寝床面のシーツのしわをのばす

(手背を上にし、手掌でシーツの端からたぐるように、母指を下側にして握る)

1)縦中心線と平行に引く

2)左右の足元から対角線に軽く引く

(敷シーツにしわ、たるみがないか確認する)

(19)足元のシーツをマットレスの下に入れる

1)左右のシーツの脇線をマットレスの寝床面に直角に当てる

2)マットレスから垂れ下がった部分をマットレスの下に入れる

3)マットレスの上線に手を添え、上の余った部分を下ろし、余分をマットレスの下に入れる

(20)ゴムシーツを広げ、右側のマットレスの下に入れる

(ゴムシーツの中央線と敷シーツの中央線を合わせる。患者が臥床したときに、腰・臀部に当たる位置におく)

(21)シーツを横シーツにさばく

(普通のシーツを縦半分、中裏に折る)

1)ヘムの広いほうが枕元、狭いほうが足元にくるように縦に開く

2)右手で枕元の輪を持ち、そのままベッドの中央に移動し、左手を右腕の上から交差させて半分よりやや足元寄りを持つ

3)左右の交差をほどくように右手を下から回し、シーツを半分に折る

4)一番上の1枚を斜めに開く

5)右端の3,4枚目に右手母指、5,6枚目に示指を入れて持つ

6)左手を3枚目と4枚目の間から枕元の方向に入れ、折り返しの所を左手母子、示指で持つ

7)そのままシーツを持ち上げ、左手を外に引き出し、

方法

 

 

→布目のバイアスは伸縮性があり、引っ張ると引き締まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

→排泄物によるシーツの汚染を防ぐため

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

根拠

シーツを外表にする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(22)横シーツを広げる

1)枕元側に輪、足元側にヘムがくるように置く

(マットレスの上端から20cm下げた位置に置く。敷シーツの中央線と横シーツの中央線を合わせる)

 

 

 

 

2)狭いヘムが広いヘムより内側になり、またゴムシーツを完全に覆うように広げる

(ヘムとヘムが重ならず、ずれすぎないように。下側の横シーツにしわがないように)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

→ヘムが枕元にあると患者が手を動かす時に邪魔になり、外観も悪い。枕を置いたとき、下に隠れて邪魔にならない。また、掛シーツは枕元から15cm離すので横シーツが隠れ外観がよい

→ゴムシーツの摩擦を少なくし、肌触りを柔らかくする。患者の不感蒸泄・汗を吸収する

方法

根拠

(23)横シーツの右側をマットレスに入れる

(24)掛シーツを裏が上になるようにさばきかえる

1)ヘムの広い方が枕元、狭いほうが足元にくるように縦に開く

2)左手で足元の輪を持ち、そのままベッドの中央に移動し、右手を左腕の上から交差させて中央のところを持つ

3)左右の交差をほどくようにし、シーツを半分に折る

4)横シーツと同様に外表にする

(25)掛シーツを広げる

(マットレスの上端より掛シーツ上端が3~5cmはみだすように広げる)

(26)足元に5~10cmのシーツの重なりを作る

(寝る人の足先に当たる部分に、ベッドの後ろのフレームと平行に作る)

1)両手の母指、示指でつまみ、残りの指で足元側からシーツを引っ張る

2)重なりを足元側に倒す

 

 

 

 

 

 

(27)右足元をマットレスの下にいれる

(28)足元に四角の角を作る

1)シーツの脇線をマットレスの寝床面に直角に当てる

2)マットレスの下に垂れ下がっているシーツをマットレスの下に入れる

3)左手の母指、示指でマットレスの上端角のシーツを支える

4)右手をシーツと掛シーツの間に入れ、指先を角に沿って下に下げる

 

→掛シーツは患者の身体側に表、毛布で覆う側が裏にくるようにするため

 

 

 

 

 

→毛布の厚さや枚数の分

 

 

→綿は伸縮性が少なく足の動きを妨げるので、シーツに緩みをつける。足先が入れやすい

方法

根拠

5)足元の緩みを整え、垂れているシーツを40~50cmマットレスの下に入れる

(あまり多く入れすぎないようにする)

 

 

 

 

 

 

(29)毛布を広げる

1)毛布の中央線と掛シーツの中央線を合わせておく

(マットレスの上端から15cm下げておく)

2)枕元側に体を向けて、両手で毛布の足元側を持ち、広げる

(30)毛布の足元をマットレスの下に入れる

(31)足元の側面に四角の角を作る

(掛シーツの四角コーナーを崩さないようにする)

(32)掛シーツで毛布の襟元を覆う

(約15~20cm覆う)

 

(33)襟元の側面の掛シーツと毛布をマットレスの下に少しはさむ

 

(34)スプレッドを広げる

(敷シーツの中央線とスプレッドの中央線を合わせる。スプレッドの上端とマットレスの上端をそろえる)

(35)足元に三角の角を作る

(毛布の三角コーナーを崩さないようにする。寝床面に3cmくらいかかるようにする。側面がマットレスに挟まず、垂らしたままにする)

(36)反対側(左側)へ移動する

(37)横シーツから上を床頭台側(右側)へ折り返す

(中央から両サイドの順にあげる)

→体が入りにくくなったり、中で動きにくくなったりしないように

 

 

 

 

 

 

 

→肩を十分に覆える長さである。常に患者に対面する形でケアをするように、患者がいない場合も習慣づける

 

 

 

→毛布の汚れを防ぐ、また、毛布が直接肌に触れて不快になることもある

→スプレッドの下から毛布がはみ出ていると、外観が悪い

 

 

 

 

 

 

 

 

→無駄な動作を省くため

方法

根拠

(38)ゴムシーツをマットレスの下に入れる

(十分に張った状態にする)

1)両手を肩幅くらいに開いて、手背を上にして布部分をたくし持つ

2)寝床面を押さえつけるようにして引っ張り、そのまま力を緩めず側面に沿ってマットレスの下に入れ込む

(しわをよく伸ばす)

(39)横シーツをマットレスの下に入れる

1)ゴムシーツと同様に引く

2)中央、枕元、足元の順でマットレスの下に入れる

3)足元に入れる前に2枚のヘムを持ち、対角線に軽く引く

 

(40)掛シーツ、毛布、スプレッドを右側と同様に作る

(足元の側面にしわがないようにする)

1)足元の掛シーツ、毛布、スプレッドを作る

2)枕元に移動して、襟元を作る

(41)スプレッドの枕元のヘムを両手で引っ張る

(十分に張った状態にする)

(42)ベッドの車輪が内側を向き、ストッパーがかかっているか確認しながら、床頭台側(右側)に移動する

(43)椅子を元に戻す

(44)3つの枕を床頭台の上に置く

(45)床頭台の引き棚を出す

(46)大枕に空気を含ませる

(ベッドの足元で行う)

(47)枕にカバーをする

1)カバーの内側に手を入れ、外側から角を持って左右の手をクロスさせるようにして半分裏返す

2)枕の角をカバーの角に合わせ、一緒に持つ

3)カバーの縁を引っ張ってかぶせる

(入りにくい場合は台の上に置いて押し込む)

4)カバーの口をカバーの内側に折り込む

方法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

→布をバイアスに引くとのびることを利用して、しわをのばす

 

 

 

 

→しわを伸ばし、外観をよくする

 

 

 

 

 

 

→ほこりが立つので

 

 

 

 

 

 

 

根拠

(カバーの横が大きい場合も内側に折り込む)

5)対角線方向に引っ張り、しわを取る

(48)枕をベッドに置く

(折り込んだほうが枕の下側に、また床頭台と反対側にくるようにする。枕の文字は下側にくるようにする。カバーの横を折り込んだ場合は、折り込んだ部分が枕元側にくるようにする)

 

(49)中枕、小枕も同様にカバーをかけ、下から大・中。小の順でベッドの上に置く

(50)棚を元へ戻し、床頭台を元の位置へ戻す

(51)窓を閉める

(52)室内の温度・湿度を整える

(季節による違いを考慮する)

 

 

→頭の下で直接触れると不快。床頭台側に頭を向けることが多く、崩れやすいため、また床頭台側から面会することが多いので見栄えをよくする。

 


スポンサード・リンク