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(T-T)体液とPHの話


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体液の酸性、アルカリ性は体液中の水素イオン濃度によって決まる。

正常の血漿のpHは7.4 (7.36~7.44)である。

pHが7.36以下を酸血症(acidemia)といい、pHが7.44以上をアルカリ血症(alkalemia)といい、正常より低下した状態はアシドーシスacidosis、上昇した状態はアルカローシスalkalosisである。

このようなpH異常をきたした状態のことをそれぞれアシドーシス(acidosis)、アルカローシス(a1kalosis)と呼んでいる。

pHには正常幅があるので、軽いアシドーシス、アルカローシスの病態がおこっても緩衝機構による是正のために正常に保たれる。

生体における酸一塩基平衡の調節機構生体の体液中のH+イオン濃度の恒常性の保持は、呼吸性調節機構、化学的緩衝機構、腎処理機構の3つの仕組みに基づいている。

このなかで最も迅速に反応するのは呼吸性調節機構であり、1~10分で反応を開始する。

次いで2~4時間すると血液による化学的緩衝能が働き、腎での緩衝作用は最も遅く、半日~数日をかけてゆっくりと作動する。

 

代謝性アシドーシス(metabolic acidosis)

各種の代謝異常によってpHが酸性に傾く病態を代謝性アシドーシスという。

動脈血HCO3-の減少。

臨床的には下痢、糖尿病性ケトアシドーシス、急性および慢性腎不全などで最もしばしば経験される。

 

呼吸性アシドーシス(respiratory acidosis)

C02の排泄が不十分でC02が蓄積した状態をhypercapniaといい、pHが低下してアシドーシスになる病態である。

動脈血中のPco2の上昇。

原因疾患には次のようなものがあげられる。

・胸部疾患:肺炎、COPD、呼吸筋疾患などによる肺胞換気障害。

・中枢神経障害:脳腫瘍、脳血管障害、鎮痛薬、麻酔薬などによる呼吸中枢の抑制による換気障害。

 

代謝性アルカローシス(metabolic alkalosis)

代謝異常により、HC03-が上昇した病態を代冷性アルカローシスという。

動脈血HCO3-の増加。

成因は嘔吐、吸引などの消化管からの胃液(HCl)の喪失と、腎からの酸(H+)の喪失である。

 

呼吸性アルカローシス(respiratory alkalosis)

呼吸器系に障害があり、動脈血中のPco2が低下したときを呼吸性アルカロージスという。

原因疾患には次のようなものがあげられる。

・Po2低下による呼吸中枢の刺激:心不全や肺疾患の初期、肺梗塞、高地滞在など

・呼吸中枢への異常刺激:ヒステリー、過換気症候群、てんかん、妊娠など

・人工的(医原性)換気促進:レスピレーターの使用過誤

 

アシドーシス、アルカロージスの代償性変化

呼吸困難のあるときには、C02の排出不全が起こり、それによって一次性変化としてPC02が上昇し、血漿pHは低下する。

このような状態が持続すると、代償的に腎におけるH+分泌、HC03-産生機能が高まり、血漿pHを正常に戻そうとする。

呼吸性アルカローシスの場合には、これとは逆に、腎でHCO3-産生を抑えるという代償機能が現れる。

代謝性アシドーシスが持続する場合には、呼吸性の代償作用、すなわち呼吸の促進が起こり、Pco2を下げて、血漿pHを正常に戻そうとする。

代謝性アルカローシスの場合にも、呼吸抑制によるPco2増加という代償性の反応がみられる。

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