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(T-T)呼吸器疾患と福祉機器の話


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福祉機器(自助具、福祉用具など)

1.酸素供給装置

(1)加圧O₂ボンベ

鉄製と軽金属製の物がある。

鉄製:広く用いられている。

容量は7000ℓ、1500ℓ、500ℓなどがある。

・7000ℓのものは容量が多く、交換が少なくてすみ便利だが、家屋内には持ち込めず(高圧ガス取締り法)、防護壁および転倒防止措置を必要とし、取り付け時には多少経費がかかる。

・500ℓのものは車椅子に乗せて、患者の外来受診などの際に用いられる。

軽金属:アルミニウム合金製とグラスファイバー製とがあり、軽量(0.8~3.9kg)で充填量は120~405ℓであるので、携帯用として用いられる。

 

(2)酸素濃縮器

酸素を濃縮する方法

①大気中の窒素を吸着剤に吸着して,O₂を濃縮する吸着分離方式(吸着型)

②窒素と酸素に対する透過係数の異なる高分子膜を利用してO₂を濃縮する膜分離方式(膜型)

ⅰ.吸着型酸素濃縮器

N₂に対する吸着性のよい無機珪酸塩などを充填した吸着箇に圧縮空気を通過させて、O₂を濃縮するものである。供給される酸素の加湿が必要。

ⅱ.膜型酸素濃縮器

O₂とN₂の透過性の差の大きい高分子膜の片側を減圧することにより、低圧側に濃縮酸素が得られる仕組みになっている。毎分6ℓまで40%程度の濃度のO₂が供給される。

利点は、供給されるO₂の相対湿度が高いので、加湿を必要としない。

ⅲ.液体酸素供給システム

液体O₂を貯蔵し、気化したO₂を患者に送り、また随時ポータブル装置へ供給する装置である。容器の材質は、ステンレスの鋼板で出来ている。使用による残量減に関して、供給O₂流量は安定しており、一定の濃度が保たれる。

O₂供給装置および吸入器具の取り扱いについて

・加圧O₂ボンベおよびO₂濃縮器はO₂の可燃性の問題がある。火気や室内の換気などについてよく指導する。

・鼻カニュラなどの吸入器具は必ずスペアを用意し、分泌物による閉塞がないよう毎日水洗いし、清潔を保つようにする。

 

2.携帯用酸素吸入(ポータブルO₂吸入装置)

ポータブルO₂吸入装置は慢性呼吸不全患者の日常生活の維持や運動療法の補助として、リハビリテーションや在宅療法プログラムに取り入れられている。

(1)構造

①軽量の金属製シリンダーの中にO₂を加圧封入したもの。

②液体O₂を用い気化させるもの。

③solidstate systemによるO₂発生装置に区分されるが,ほとんど③は用いられない。

(2)ポータブルO₂ボンベ

通常の加圧O₂ボンベを小型軽量化したもので、アルミニウム製とグラスファイバー製とがあり、後者はより軽量である。O₂が加圧封入されており、臨床上広く用いられている。

①肩から下げるポータブルO₂ボンベ

肩から下げて携帯できるようになっている。軽量化するために容量に制限がある。

②キャリヤカートによるポータブルO₂吸入装置

重いのでカートに乗せて用いる.患者自身で運動療法に用いたり、日常行動の範囲を広げられ便利である。

③車椅子によるポータブルO₂吸入装置

ポータブルO₂ボンベを車椅子に装備したものである。軽症の呼吸不全患者では、運動療法の補助として自分で車を押して歩行練習をする。重症の呼吸不全患者では外来受診のために用いる。在宅O₂吸入から車椅子のO₂に切り替え、家族などに押してもらって外来診療に訪れる。

④液体酸素気化装置

液体酸素を入れ、気化させる仕組み。

⑤呼吸同調型酸素供給調節器

ポータブル酸素吸入装置に連結し、呼吸に同調して、吸気のみ酸素吸入をして酸素消費を節約する器具である.酸素節約効果は1/3~1/2。

使用上の問題点

安全性:材質はステンレス製鋼板で安全バルブが2個つき、安全性への配慮がなされているため問題はない。

使用上の難易度:本体からポータブル装置への供給はスムーズになされ、比較的容易。

重量:充填時3.4kgの重さでは、呼吸不全患者自身が携帯するには重すぎるので、ポータブルO₂装置は家族など介助者が肩から下げて使用する必要がある。

 

3.機械呼吸による在宅酸素療法

(1)経鼻的陽圧呼吸法(nasal BiPAP)

気管切開を施行せず非侵襲的なマスク換気法で、夜間の換気補助により、

①呼吸困難

②日中の傾眠

③日中の血液ガス所見

④日中の運動能力

⑤知的活動の改善が期待できる。

吸気時および呼気時は2つのレベルで気道圧を設定でき、吸気の開始は患者の吸気努力にトリガーし、また呼吸回数の設定も可能な経鼻的陽圧人口呼吸法である。

換気パターンは4つのモードを選択でき、吸気時、呼気時の気道圧や呼吸回数の設定が出来る。

適応疾患:睡眠時呼吸障害を呈する神経筋疾患患者や胸郭変形を伴う拘束性肺疾患患者、高炭酸ガスを呈する肥満による肺胞低換気症候群患者などがある。

(2)在宅人口呼吸器療法

対象:人口呼吸器からの離脱ができない人口呼吸依存患者で,症状が安定しており,患者および家族にその意欲があるものである.

 

4.加温加湿器

1)加温加湿器の目的・特徴

生体の気管分岐部付近では、外気から空気が入ると、鼻腔、咽頭などを通過して行くにつれ、過温加湿化され、ほぼ37℃、湿度100%となる。しかし、人工呼吸器での高流量の酸素投与が必要な患者では、加温加湿器を用いないと、気管、気管支の上皮細胞が損傷されたり、その線毛運動が障害され、気道内分泌の粘稠が増し、喀痰が困難になったりする可能性がある。加温加湿器は主に人工呼吸器に用いられ、大きく分けて二つに分類される。pass over型は、貯水槽の水面から水を蒸発させる構造であるbubble diffusion型(気泡加温式)は、ガスを水中に導き多数の気泡を発生させる構造で、それを改良したカスケードもある。

①常温気泡型加湿器

酸素マスクや鼻カニューラでの酸素療法や、ジャクソンリース回路やアンビューーバックなどで、酸素投与するときに使用する。

②人工鼻(HME )

人工呼吸器の回路に入れたり、気管かニューラの先端に取り付けたりすることで、呼吸中の熱や水分を蓄え、次の呼気に放出し加湿加温効果を得るもの。

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