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(T_T)反射性交感神経性ジストロフィーの話


(#^.^#)題名:反射性交感神経性ジストロフィーの話

今日、左片麻痺で右上腕骨骨折を呈した患者の治療を見学した際、右手のストレッチ中にその部位に疼痛を訴えられていたが、それは反射性交感神経性ジストロフィー(reflex sympathetic dystrophy;RSD )によるとのことだった。そこでこれを機に今回、RSDについての知識を整理し、改めて確認すべくここにまとめる。

RSDとは神経損傷の有無にかかわらず知覚神経領域に疼痛を起こし、さらには血管運動障害や皮膚の栄養障害などの自律神経症状を伴う症候群のことをいい次の5型に分類される。

①     Minor Causalgia:四肢遠位の知覚神経に加わった小外傷で発症。

②     Minor Traumatic Dystrophy:神経損傷を伴わない手足の打撲や捻挫などの軽度の外傷で発症。

③     Shoulder-Hand Syndrom:肩、首の外傷、心筋梗塞、脳血管障害などに続発。

④     Major Traumatic Dystrophy:骨折など四肢の重篤な外傷に続発。

⑤     Major Causalgia:正中神経や尺骨神経などの混合神経幹損傷によって起こる。

本症は、疼痛、手全体に及ぶ腫張、関節の可動域制限、発赤を主徴とする。今回の症例はおそらく④によるものと考えられる。

 

その他、脳卒中の二次的合併症として臨床でたびたび観察される③のいわゆる肩手症候群について各時期における症状をまとめる。

 

第1期(急性期):肩の有痛性運動制限と同側の手のふっくらした腫張、発赤。血管運動性変化(血流増加、皮膚温上昇、赤色調)、肩・手の自発痛

 

第2期(亜急性期):肩・手の自発痛と手の腫張は消失し、皮膚、小手筋の萎縮が見られ始める。皮膚症状は蒼白で、光沢を浴びてくる。

 

第3期(慢性期):手の皮膚・筋の萎縮が著明となり手指は完全な拘縮となる。皮膚は乾燥し、びまん性の骨萎縮がみられる。

 

肩手症候群は脳卒中患者の20%前後にみられ、著しい関節可動域制限と痛みを合併

することからリハの制限因子の一つとされている。このような合併症を呈した患者と接するときには不愉快にしないよう、くれぐれも注意しなければならない。

 

次にRSDに関する治療方法とリハビリテーションでの対応について補足としてここに記載する。

RSDの治療として、薬物療法、温熱療法、神経ブロックなどが有効とされている。RSDは著しい灼熱様の自発痛と関節拘縮を呈するため、リハは慎重に行わなくてはならない。患部の機能維持のためにROM-exを痛みのない範囲で行う。当病院では疼痛の除去のため薬物療法としてノイロトロピンを、物理療法として交代浴を処方している。また、この疾患を呈した患者はよく障害側手指の屈曲・伸展(グー・パー)を繰り返している。おそらく疼痛の除去と関節拘縮の予防のためであると推測される。このような動作を習慣づけた上での自動運動もRSDの治療として重要と考えられる。


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