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v(・∀・*)嚢胞の話


「嚢胞」の画像検索結果

顎骨および周囲軟組織に嚢胞腔を形成する諸疾患をいう。口腔は嚢胞の後発部位で、顎骨には歯原性上皮が存在するため、歯原性嚢胞が高頻度で見られる。
また嚢胞性病変として術後性上顎嚢胞が多く見られる。これは上顎洞根治手術後の5~20年後に発症する。

症状

 嚢胞が顎骨内に生じても感染しない限り、嚢胞の小さい間は無症状に経過する。感染したり嚢胞が増大すると以下のような症状がある。

1.局所の発赤や疼痛

2.歯槽部、歯肉頬移行部の腫脹

3.顎顔面の無痛性の腫脹や顔面非対称

検査

  • 画像診断(単純X線、CT、MRI)
  • 血液検査
  • 心電図検査

治療

 1.嚢胞が比較的小さい場合

歯根嚢胞などで小さいものは外来局麻下で嚢胞摘出術が行われる。

 2.嚢胞が大きい場合

大きな嚢胞、あるいは小さくても解剖学的な要因などにより外来での処置が困難な場合は、入院して全身麻酔下で嚢胞摘出術を行う。

術式

 嚢胞に関しては基本的に摘出術が施行されるが、手術創の処置の違いにより、開放創と、閉鎖創に大別される。比較的大きな嚢胞に対しては開放創に、比較的小さな嚢胞に対しては閉鎖創にされる場合が多い。

術後の処置と管理

 1.精神的サポート

 患者は以前受けた治療体験から、あるいは初めて手術を受けることで術後の疼痛や腫脹について不安持っていることが多い。また嚢胞についての知識や認識が少ない上に、口腔内の手術ということで食事や会話などについての不安もある。

 入院や手術のオリエンテーションを十分行い、不安の軽減を図るように、また体調を整えて、手術に臨めるように配慮する。

 2.疼痛の管理

 手術後の疼痛には個人差があるが、患者にはなるべく我慢させず、疼痛を和らげる。疼痛により食事の摂取が困難な場合は、粥食の形態を下げる必要がある。除痛には非ステロイド系鎮痛剤の坐薬や、内服薬を使用することが多い。

 3.創部の処置

1)閉鎖創の場合

 創部は縫合、閉鎖されているため、比較的処置は簡単であるが、縫合部に食物残渣などが溜まりやすいので注意する。

2)開放創の場合

 開放創にはタンポンガーゼが挿入されているので、脱離がないか確認する。また閉鎖創と同様に食物残渣などが溜まりやすいので注意する。タンポンガーゼは術後、創部の治癒とともに、何回かの交換が必要であるが交換時には創部に疼痛があるので、除痛対策も考慮する。

3)上顎洞根治術を施行後、ポリーゼが挿入してある場合

 ポリーゼは上顎洞から外鼻洞にかけて挿入されている。術後4~7日程度で抜去されるが、この場合も疼痛があるので注意する。抜去されるまでの間は、浸出液が鼻汁と共にポリーゼを汚染するのでその性状や量を観察する(術後出血の有無)。

 4.経口摂取の開始

 創部は口腔内ではあるが、骨折などに比べ、咀嚼や咬合に対する影響は比較的少ない。そのため手術翌日から5~7分粥程度の摂取は可能である。さらに摂取可能ならば形態をあげていく。経口摂取開始時には、口腔内の清潔保持のため、食後の含嗽と、創部を避けたブラッシングを指導する。

術後合併症

 1.創部感染

 嚢胞が広範な領域に及んでいた場合や、他の全身疾患などの影響で易感染性の場合、二次感染の恐れがある。予防には、抗生剤の投与による全身的な対策と、口腔内の清潔保持による局所的な対策が必要である。

 2.術後出血

 術直後から、数日間のあいだにおこる場合が多い。少量の場合、通常の感染予防がなされていれば問題はないが、患者への十分な説明は必要である。特に上顎洞根治術では少量の鼻出血が続くことが多いので注意を要する。

 3.オトガイ部の知覚異常

 下顎骨に発生した嚢胞で、術野が下歯槽神経周囲に及んだ場合、術後後遺症としてオトガイ部の知覚異常を認めることがある。神経を切断した場合以外は完全な麻痺となることは少ないが、しびれは数週間から長い場合は1年以上も続くことがある。知覚異常に対してはビタミン剤などの投与により、早期回復を図るとともに、症状に関する十分な説明が必要である。

 4.咬合不全、咀嚼障害、審美障害

 嚢胞摘出術施行時に、歯牙が保存不可能で抜歯を行う場合や、まれではあるが巨大な嚢胞に対し、顎骨離断術などを行う場合があり、術後に咬合不全や咀嚼障害、また顔面の変形による審美障害が生じる場合がある。このような場合には術前から十分なムンテラが必要である。

看護計画(術前)

Ⅰ.病態アセスメント(術前)

 全身麻酔下で手術が行われるため、全身状態の評価が必要である。入院から手術までの期間が短い場合が多いので、外来からの情報収集が重要であり、患者の病態や、心理状態を早急に把握する必要がある。

看護計画(術後)

Ⅰ.病態アセスメント(術後)

 術後は、ガーゼやポリーゼ挿入による違和感や疼痛、腫脹の緩和に努めるとともに、諸問題の要因を明らかにして適切な援助を行う必要がある。

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