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v(^o^)筋力検査の話


( ´ ▽ ` )題名:筋力検査の話

A.筋力検査総論

1.筋力について

A.筋力(muscular strength)

・随意的な最大筋収縮力

・筋断面積に比例し1cm2あたりの筋が発揮する最大張力(絶対筋力)の値は6±2㎏/cm2

・大脳興奮水準(頑張りの程度)が高いほど大きな筋力を発する

B.筋持久力(muscular endurance)

・筋の持続的な収縮能力(筋の作業継続時間量、一定作業の反復回数など)

・静的筋持久力運動(関節運動を伴わない運動)では筋内圧の上昇により血管が圧迫され阻血を起こす

・動的筋持久力運動(関節運動を伴う運動)では収縮・弛緩が交互に起こるため筋血流量は増加

C.筋パワー(muscular power)

・筋収縮時に発揮される力(F)×筋収縮速度(V) であらわされる瞬発力

 

2.筋力検査の目的

①診断

②治療効果の判定

③障害の程度の判定

 

3.筋力低下による諸徴候

①バレー徴候(Barre sign)

②トレンデレンブルク徴候(Trendelenburg sign)

③フロマン徴候(Froment sign)

④ビーヴァー徴候(Beevor sign)

 

B.粗大筋力測定 gross muscle checking

1.握力(grip strength)

・手指屈筋群による握りの力、握力計を用いて測定(kg)

・測定肢位は自然立位(体側垂下式)、肘・体幹の屈曲などに注意

・握力計の握りは、第1~4指のMP軽度屈曲位・PIP90°屈曲位になる長さ

 

2.背筋力(back strength)

・背部・腰部・殿部の筋群の共同作用による総合的な筋力、背筋力計を用いて測定(kg)

・背筋力計の足板上の足型に足部を合わせ、握り棒を両手で持ち、両膝・両肘伸展位、体幹前方屈曲30°位か

ら徐々に上方に引く

 

3.腹筋力(strength of abdominal muscles)

・腹部の筋群の共同作用による総合的な筋力、背筋力計を用いて測定(kg)

・背筋力計に対して後向きに足板上に足部を位置させ、握り棒を体幹後方に両手で持ち、両膝・両肘伸展位か

ら徐々に上方に引く

 

4.脚力(leg strength)

・下肢の伸展筋群の共同作用による総合的な筋力、背筋力計を用いて測定(kg)

・背筋力計の足板上に足部を位置させ、両膝屈曲60°位、両肘完全伸展位から徐々に下肢を伸展する

 

5.ダイナモメーター

・個々の関節運動に関与する筋群の等尺性収縮力を数量的に計測

・ワイヤーの端をしっかりとした場所に固定、もう一端は測定関節の末梢部に垂直に固定

・被検者にワイヤーを徐々に引くように指示、最大値を読む

 

C.徒手筋力検査法 manual muscle test:MMT

1.徒手筋力検査の目的

①診断の補助:検査筋の支配神経や髄節をもとに末梢神経損傷・損傷高位を診断

②運動器系の機能判定:筋群間の筋力バランス不全による関節変形の評価

③治療効果の判定・検討資料として

④筋再教育の処方のため

⑤運動障害の検討資料として

⑥治療手段の1つとして:筋力増強の1手段として利用

 

2.徒手筋力検査法の判定基準

ランク

判定結果の表現

判定内容

N:normal 強い徒手抵抗を加えても、なお重力に打ち勝って全可動域を完全に動く

G:good いくらかの抵抗を加えても、なお重力に打ち勝って全可動域を完全に動く

F:fair 抵抗を加えなければ、重力に打ち勝って全可動域を完全に動く

P:poor 重力を除けば、全可動域を完全に動く

T:trace 関節は動かないが、筋の収縮は軽度に認められる

Z:zero 筋の収縮は全く認められない

*仮に検査の運動範囲の半分以下しか動かせない時には1段階下の表示にプラスをつけ、半分以

上動かせる時は1段階上の表示にマイナスをつけるなどの基準を取り決めておく

 

3.徒手筋力検査実施上の諸注意

A.患者の協力とそのオリエンテーション

・まず他動的に動かして検査の運動パターンを正確に把握させる

・自動運動で出来る場合は1度行わせて、ごまかし運動の出現や疼痛の有無などを観察する

B.検査肢位の選択

・患者の疲労を考慮してできるだけ同一肢位で実施する

・規定の肢位がとれない場合は可能な肢位で実施し、その肢位を明記する

C.固定の重要性

・固定が不十分だとごまかし運動が出現する

D.検査部位の露出

E.徒手抵抗を加える部位とその与え方

・抵抗を加える部位は検査筋または筋群の働く関節の最遠位部

・抵抗の与え方は関節運動と逆方向で可動部位に対して垂直に、徐々に抵抗量を増す

F.筋力と異常関節可動因子との関係

・筋力は検査筋群の拮抗筋の緊張・拘縮・疼痛などの因子に影響を受ける

G.患者の疲労に対する考慮

・何度も同じ検査を行えば患者は疲労して本来より筋力が低下した結果となる

D.筋持久力検査

1.簡便な検査

A.動的筋持久力:検査筋(群)の最大筋力の1/3の負荷でリズミカルな反復運動の回数

B.静的筋持久力:その負荷の保持時間

 

2.機械器具を用いた検査

A.自転車エルゴメーター:

ペダルの回転数と積算距離から作業量を算出、血圧・心拍数・心電図・最大酸素摂取量などを計測して全身

持久力を評価

B.トレッドミル:

トレッドミルの速度・傾斜を変化させ運動負荷量を調節、血圧・心拍数・心電図・最大酸素摂取量などを計

測して全身持久力を評価

 

E.末梢神経損傷の診断と筋力検査

1.上肢筋の支配神経髄節をみるためのテスト

A.肘関節:屈曲(C5、6)、伸展(C7、8)

B.肩関節:外転(C5)、内転(C6、7)

C.前腕:回外(C6)、回内(C6)

D.手関節:背屈(C6、7)、掌屈(C6、7)

E.手指:伸展(C7、8)、屈曲(C7、8)、内転(Th1)、外転(Th1)

 

2.下肢筋の支配神経髄節をみるためのテスト

A.股関節:屈曲(L2、3)、伸展(L4、5)

B.膝関節:屈曲(L5、S1)、伸展(L3、4)

C.足関節:背屈(L4、5)、底屈(S1、2)

D.足部:内がえし(L4)、外がえし(L5、S1)

(*゚∀゚*)参考文献

医療学習レポート.筋力検査


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