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v(^o^)脊髄損傷の話


「脊髄損傷」の画像検索結果

( ^)o(^ )題名:脊髄損傷の話

 脊髄損傷は、脊髄に外傷、炎症、変成、腫瘍、血管閉塞等の原因による何らかの損傷が加わり、その脊髄以下の支配領域に完全または不完全麻痺を示すものを言う。その種類には開放性と非開放性があり、非開放性の挫傷と挫創が脊髄損傷のなかでも最も多い。これは脊椎の骨折や脱臼に伴った損傷で、一度破壊された脊髄内の神経線維はほとんど再生されない。不完全損傷の場合、経過とともに麻痺の回復がみられる事もあるが、完全損傷の場合は麻痺の回復の望みはなく、損傷部位が頸椎ならば頸椎以下の麻痺となり自力での座位は困難となり床上生活が中心となる事が多い。また損傷部位が腰椎ならば腰椎以下の麻痺となるが上肢の麻痺がないことから自力での坐位も可能で車椅子での生活が中心となる。ここでは完全損傷の場合を中心とした。

病態アセスメント

 脊髄損傷は昭和18年~20年を境とし、医療技術の進歩とともに合併症で死亡する人も少なくなり、社会的にも受け入れの道が開かれてきた。最近では受傷原因も労働災害より交通事故によるものが増加してきており、年齢層も幅広くなってきている。
しかしながら現在の医療では麻痺を治すことはできず、障害を受けた人が社会復帰を果たすまでには多大な努力が必要である。医療者は機能障害の特徴を知り、合併症の予防と障害レベルにあったゴールを目指し、早期に社会復帰ができるよう援助しなければならない。

症状

 脊髄に障害を受けると受傷レベル以下の運動が消失する。受傷直後は脊髄ショックの状態で諸反応が消失し、弛緩性麻痺を示す。数日から数カ月を経過すると自立神経系、体性反射系が回復し、痙性麻痺の状態となる。この痙性麻痺の出現は、ADL訓練を行う際に有利となることもあるが、異常に強い場合は阻害因子となることもある。
また脊髄を損傷した場合、損傷レベル以下に知覚麻痺もみられる。完全損傷の場合は完全知覚脱失となる。

検査

  • X線写真
  • CTスキャン
  • MRI
  • 臨床症状
  • (確定診断には臨床症状の詳細な検索と種々の補助診断法が必要である)

治療

 1.保存的治療

 良好な麻痺回復傾向を示す中心部損傷型等の大部分の不全損傷例のほかに、完全横断損傷例でも椎体圧迫骨折などの安定型脊髄損傷例が対象となり、装具による固定や牽引法が中心となる。

 2.手術的治療

 目的は損傷脊髄の可及的除圧と、早期離床のための脊柱支持性の再建であり、一般的に早期手術が望ましい。術式としては脊髄除圧、脊椎固定術が中心となる。

脊髄損傷後の経過と管理

 脊髄損傷の損傷部位が高位であればあるほど、広範な重篤な麻痺症状をきたす。特に受傷直後は、出血や浮腫の影響も加わって実際の受傷脊髄より2~3節上位の損傷症状が現れるので、急性期は救命と合併損傷などの全身管理が必要である。回復期、慢性期は社会復帰に向けて合併症予防とともに、失われた部分を補ってADLの拡大に努め、身体的にも心理的、社会的にも自立し、加えて生活の質の向上を目指すことにある。

 1.受傷直後の全身状態の管理と合併損傷防止

 受傷部位が頸髄損傷の場合、呼吸障害を伴うため受傷直後は呼吸管理が重要となる。合併損傷としては、外傷後の消化管出血、内臓損傷、脂肪閉塞、腎不全等がある。全身状態の管理は以下の点に注意して行う。

 バイタルサイン、全身状態のチェック:呼吸、体温、脈拍、血圧、皮膚、腹部の状態

 水分出納のチェック

 麻痺の程度

 気道確保:痰の吸引、ネブライザー、感染防止

 脱臼、骨折部位の固定:指示内での体位変換

 2.呼吸障害

 頸髄に損傷を受けた場合、肋間筋麻痺や呼吸中枢障害などにより多少の差はあるが、必ず呼吸障害がみられる。呼吸運動に重要な横隔膜の支配はC3~C5で、C4以上の損傷であれば自力での呼吸は困難となり、気管切開や人工呼吸が必要となる。

 3.排尿障害

 脊髄の損傷部位以下の知覚、運動麻痺が発生すると、尿意が消失し尿閉となり(無緊張性膀胱)、数日から数カ月続く。この時期をすぎると、中枢が直接破壊された場合は自動膀胱、中枢の上位脊髄が破壊された場合は反射で起こる排尿のみとなる自動膀胱となる。

 4.排便障害

 脊髄損傷では下部横行結腸以下の機能が麻痺する。早期には脊髄ショックのため持続的下痢や便失禁が続くが、一週間くらい後、全身状態が落ち着くと今度は便秘に傾き腹部膨満となる。

 5.褥創

 急性期には、四肢、体幹の麻痺による血行障害、知覚障害、自力での体動不可能による圧迫、尿便失禁による汚染などにより発生する。回復期、慢性期には、長期間の車椅子乗車により発生する。褥創はリハビリテーションの進行において大きな阻害因子となる。

 6.異所性化骨

 麻痺した関節の周囲が骨化する現象で、原因は不明である。股、肘関節に多く発生し、ADLに支障をきたす。

 7.自立神経過反射

 大脳からの脊髄の自立神経への支配がなくなるため、膀胱、直腸充満等の刺激で反射に麻痺全域の交感神経に過緊張が起こることがある。この結果、下肢、腹部の血管が収縮し、循環血液量の急激な増加のため血圧の異常な上昇をきたし、激しい頭痛、顔面蒼白、冷汗等の症状が現れる。

 8.起立性貧血

 四肢、体幹の麻痺により血管の緊張性が低下しているため、血液が心臓へ帰る量が減り、そのため血圧が低下する。

障害受容と社会復帰

 突然の事故などによる身体の急激な変化を自己の問題として正確にとらえられず、心理的には急激なストレスから自らを守ろうとする状態に陥る。そこから障害受容過程を経て最終的な受容に至る道はたやすいものではない。看護婦は患者の苦悩を理解し、現実的にひとつずつ克服していく助力をしていかなければならない。不自由ながらも日常生活ができるということに自信を得て現実を受容していくのである。自立した生活をつくっていくのは患者自身の意欲と勇気であるが、この目標達成を助けるのはリハビリテーションチームであり、なかでも看護婦はチームの中心的存在として計画の推進を図らなければならない。

看護計画

Ⅰ.病態アセスメント

 急性期は救命と合併損傷などの全身管理が必要であり、回復期・慢性期は社会復帰に向けて合併症予防とともに、失われた部分を補ってADLの拡大に努め、身体的にも心理的、社会的にも自立し、加えて生活の質の向上を目指すことにある。

「脊髄損傷」の画像検索結果

( `ー´)ノ参考文献

医療学習レポート.脊髄損傷


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